「社会人の部屋探しに親が口を出す」ことに、あなたは賛成ですか?それとも反対ですか?
「自分でお金を払うのだから、自分の考えで自由に決めたい!」と思う人もいれば、
「人生の先輩である親の意見を聞いた方が良い」という人もいます。
また、新社会人に対して行ったアンケートでも「自分の意見半分と親の意見半分で選ぶ」、「親には全く相談しない」という意見が多いそうです。
今回は「社会人の部屋探しに親が付き添う時の注意点」についてご紹介します。
目次
あなたはどのタイプ?
自立心旺盛派
まあ、大学生と違って本人が家賃を払うからな。
親が干渉しすぎるのは嫌かもしれないね。
ひと昔前に比べると、日本人は全体的に「親離れ・子離れ」が遅くなっています。
大学の入学式には、両親どころか祖父母まで出席する人たちも増えています。
そのような風潮を考えれば、「すべて自分で決めたい!」という自立心の強いタイプの人は頼もしい限りです。
また、「一人暮らしの経験のない親に聞いたところで仕方ない。」
「自分の住む環境は自分のこだわりで決めたい。」という、考えも理解できますよね。
私は、一人暮らしの経験はないけれど、部屋や台所の使い勝手などはアドバイスできると思うわ。
今までほとんど調理をしたことがない人は、換気扇やコンロ・シンクといった設備にまで目が届かないかもしれません。
全て決めた後で、親に事後報告するよりも、物件を探している途中で話すことで、良い知恵を借りれるかもしれませんよ。
親の意見に合わせる派
私だったら、お母さんと行く方が心強いな。
何かと協力を頼みやすいし。
仲の良い母と娘の場合、普段から一緒に買い物や旅行をしている方も多いですよね。
「部屋探しにも当然ついて来てもらう」と考える人と、
「抵抗はあるけど、キッパリ断ることはできなくて・・」
と親に遠慮して、実は心の中で悩んでいるという人もいますよね。
そんな方は、初めのうちは親の意見を受け入れ、徐々に親離れしていくと良いですよ。
親の意見を少し参考にするミックス派
一番多かった解答がこちらのタイプです。
「実際に生活するのは自分なので、通勤路線や地域は自分で選びたい。」
でも、「親の意見も聞いて、最終的に親が安心できる場所に決めたい。」
と考える方が多いようです。
わしは若い女性が一人で物件を探すと、ワケありの部屋を契約してしまうんじゃないか、ちょっと心配じゃよ。
何それ!!自殺者が出た部屋とか?
そんな物件もあるはずじゃよ。
安さを優先して探すと、足元を見られることもあるんじゃよ。
たとえ親でなくても、人生経験豊富な先輩が一緒なら、失敗を避けられるんじゃないかな?
一人で部屋探しをするデメリットは?
不動産や契約に関する知識が無い
賃貸物件の募集広告には間取り図が載っているんじゃが、これだけを見て、
どんな部屋かピンと来るには、ある程度の経験が必要なんじゃ。
わからないことを不動産屋さんに一つひとつ質問をしていると、とても時間がかかります。
でも、引っ越し経験のある人が一緒に行ってくれれば、その人に教えてもらえるので、時間が節約できますよ。
「契約」に関して、苦い経験があるんだ。
Aさんは大学生に入学するために、親元を離れ一人暮らしをすることになりました。
物件選びは、親に相談することなくAさんの意識で決めました。
大学の4年間ずっと同じ部屋で生活していましたが、タバコのヤニでかなり壁紙を汚してしまったそうです。
退去する時は敷金が戻ると思っていたんだ。
でもお金が戻るどころか、新しい壁紙を張り替えるために、20万円も追加で支払うことになったんだ。
「通常の生活上の汚れ」であれば、追加料金は請求されません。
ですが、Aさんの場合は、普通の掃除では落ちない、とても深刻な汚れでした。
すごく高額な請求だったので、親に来てもらい、その場で不動産会社と確認しました。
「各都市の条例や裁判の判例も記載されていますが、退去者が修繕する義務があるんです。」
と言われ、納得したようです。
大学生だったから、考え方が甘かったんだ。
入居前に壁紙のことをきちんと確認しておけばよかった。
親には迷惑をかけたけど、良い社会勉強になったよ。
学生さんや社会人に成り立ての方は、どんな契約をするのか分からず、不安になりますよね。
「契約書のコピーを取って親に目を通してもらう」また、「親から不動産会社にひと言電話で挨拶してもらう」といった事だけでも、大きなトラブルを避けることができますよ。
若い女性は必ず誰かと一緒に行くべき
不動産会社の担当者が男性の場合、二人だけで車に乗って移動したり、内見のために部屋で長時間一緒に過ごすのは抵抗がありますよね。
女性の担当者を希望しても、当日必ずその人が空いているかはわからないよね。
自分の娘だったら心配だから、やっぱり付いていきたいわ。
他にも「この物件が決まればノルマ達成だよ!」なんて上司からハッパをかけられると、営業担当者は強引な契約をすることもあるんじゃないかな。
女性1人で不動産屋さんへ行ったがために、このような失敗を経験した方がいるようです。
結論から言うと、このときも父と一緒に行くべきでした。
大学生として上京したときはほとんど父に部屋を決めてもらいました。
父が私のことを心配しているのは痛いほど理解できたし、なにより私自身が右も左も分からなかったから。
でも、社会人になるタイミングでは自分で部屋を選びたいと思っていたんです。
だから父に話をして納得してもらい、1人で不動産屋さんに行き内見をさせてもらったりしました。
だけど私がどれだけ世の中を侮っていたかを後悔することになりました。
私を担当したのはかなりイケイケで強気な感じの男性営業マンでした。
引っ越し業界が繁忙期だったこともあってか、その人のすぐに決めてほしそうな雰囲気が怖かったんです。
それで部屋について全然納得できないまま、不動産屋さんを訪れたその日に部屋を決めてしまったんです。
すでに契約してしまっていたので、父に相談しても後の祭り。
それ以来、社会人になった私ですが父からの信用はありません。
女1人でなめられたのと、私自身がやっぱり怖くてしっかり意思表示できなかったのが原因でした。
このように気が弱い人は、営業担当者のペースに押されて納得しないまま契約してしまう恐れがあります。
付き添う人がいれば「ちょっと一晩考えます」など、余裕をもって言えそうですね。
親と一緒に探す時のメリットとデメリットは?
連帯保証人を頼みやすい
そういえば、自分で家賃を払う社会人でも「連帯保証人」が必要になるって聞いたんだけど。
そうじゃな。
貸主によって「連帯保証人」の条件は多少違うが、「収入のある親」に頼むのが、一番良いじゃろうな。
部屋の賃貸契約をする時に、必要となるのが「連帯保証人」です。
部屋を借りている人が家賃を払えなかったり、設備を壊してして使えなくなった場合に、連帯保証人が大家さんや管理人にお金を支払う義務があります。
「連帯保証人」は単なる「保証人」と違い、借主と同列の責任がありますよ。
そのため、以下のような条件を満たす人が望まれます。
- 契約者の親族(できれば2親等以内)
- 高齢でなく、安定収入がある
- 同じ県か近隣の県に住んでいる
- 契約書に実印を押せる
- 住民票・印鑑証明・収入証明等の書類を提出できる
Cさんは、基本的には自分で部屋探しをし、連帯保証人についてだけ親に頼んだそうです。
自分が社会人として働いていても、社会的信用は十分じゃないみたいだ。
Cさんは30代の会社員ですが、連帯保証人を付けないと賃貸契約ができませんでした。
大手企業でも突然に大規模なリストラがあったり、精神的な病気で離職するケースが増え、社会的な信用が失われてきた背景があります。
親の助けなしで1人で引っ越しできるけれど、ここだけは親に協力してもらうしかない。
さすがにこの年になって、精神的にはすっかり親離れしてるんだけどね。
連帯保証人を親に頼むことについては、こちらの記事がさらに詳しいのでおすすめですよ。
親が熱心になりすぎる
親御さんが一緒に部屋探しをした場合、我が子を可愛いがるあまり、口を出しすぎる可能性があります。
親が良かれと思って、気づいたことをあれこれ口出しているうちに、ケンカになったという話もよく聞くよ。
あんまり細かい所までダメ出しされたら、予算に合う部屋探しができなくなってしまうわ。
お互い自分の意見にこだわり過ぎて、雰囲気が険悪になるのは困るわ。
親は口出しし過ぎないよう気をつけなくちゃね。
引っ越しする本人が大学生だったり女性だったりすると、親は前のめりになりやすい傾向がどうしてもあるようです。
私の家族の場合は、両親がいつも率先して引っ越しの話を進めてしまいます。
私が次にどんな部屋に住むのかをしっかり分かっていないと、安心できないようです。
私の職場は同じ県内なのですが、市街地のほうなので1人暮らしをしています。
通勤が楽だし、夜遅くまで遊んでいても文句を言われないので快適なんです。
だから引っ越しの時くらいはいろいろと世話を焼かれても、全然迷惑には感じていませんよ。
ただ、彼氏が来るのかとかそういうところを根掘り葉掘り聞かれるのはちょっと嫌かもしれませんね…。
いくら親子とはいえ、あまり聞かれたくない話もあるのかもしれません。
親御さんは、一歩引いて見守る程度のスタンスが一番良いのかもしれませんね。
まとめ
お部屋探しは
- 親の不安な気持ちを、子供は理解する
- 親は自分の考えを子供に押し付けない
- 若い女性はできるだけ同行者を頼む
- わからないことは、引っ越し経験者に聞く
- 連帯保証人は収入の有る親族がベスト
今回は「社会人の部屋探しに親が付き添う時の注意点」についてまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか?
親子が協力して部屋探しをすることで、お互いを尊重できる関係を作れると良いですね。
また、女性の1人暮らしを応援する記事を最後にご紹介しておきます。
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私のお友達のお嬢さんが、東京に就職が決まって一人暮らしをするらしいの。
私の娘じゃないけど、その子が一人で物件を決めてしまいそうで心配だわ。