海外転勤が決まると、必要な準備や手続きを忘れず全部できるか不安になりますよね。
でも、必要以上に不安にならなくても大丈夫ですよ。
海外転勤は仕事で行くものなので、会社が大事な手続きのサポートをしてくれます。
ですが実際には、会社のサポートが受けられない手続きもたくさんあるんです。
「自分ですべき手続きは何だろう?」
と、想像もつかないような意外な手続きが必要になります。
今回は「海外転勤前に忘れてはいけない準備・手続き」についてご紹介します。
目次
会社は何をサポートしてくれる?
結構いろいろサポートしてくれたよ。
赴任前はたくさんの研修を受けるんだけど、
- 現地の言葉
- 銀行口座開設の方法
- 文化や風習
- 医療の事
とか生活に必要な事を教えてくれるんだ。
他にも家族連れで赴任する人は、現地の教育や学校の情報も教えてもらってたよ。
結構いろんな情報を教えてくれるんですね。
すごくありがたいですね。
そうなんだよ。
その他にもVISAを取るのに必要な準備や書類の手配もサポートしてくれたよ。
結構サポートしてくれるんですね。
VISAなんて、何をどうすれば取れるかさっぱり分からないから助かりますね。
どうやってパスポートやVISAは取るの??
海外赴任する際は、就労VISAが必要になります。
国によって細かい点は違いますが、VISAを取得するには
- 必要書類を準備・記入する
- 赴任国の大使館に面接の予約を取る
- 大使館に面接に行く
これらの手続きをしなければならないんです。
え?大使館に面接の予約を取らないとだめなんですか?
大丈夫だよ。
VISAに必要な書類を取り寄せるのも、大使館の予約も会社がやってくれたよ。
書類の書き方のマニュアルとかもくれたしね。
ああ、良かった。。。
家には5歳の男の子がいるんですが、この子も面接を受けるんですか?
ちゃんと面接で答えられなくて、VISAが取れないってことはないですよね?
それも大丈夫だと思うよ。
子供は面接免除の国が多いから。
ただ、国によって面接免除の年齢が違うから、事前に調べたほうが良いよ。
ちなみに、アメリカのVISAは13歳以下の子供の面接は免除だよ。
思っていたより大変そうじゃなくて安心しました。
パスポートを持っていない人は、自分でパスポート申請窓口に行って取得します。
しかし、パスポートの取得の仕方は会社が教えてくれるところが多いと聞きますよ。
そんなに難しいこともないので、安心してくださいね。
VISAもパスポートも、取得に少し時間がかかってしまいます。
申請のタイミングを逃すと、辞令が出ても渡航できなくなってしまうので注意が必要なんです。
これも、会社から連絡してもらえる事が多いですが、自分でも調べてタイミングを逃さないように注意してくださいね。
外務省のHPによると、ビザの取得には約5日間かかると記載されています。
ただし、書類の不備や政治的な問題によっては、1ヶ月以上かかってしまうこともあります。
参考:外務省HP
私は、アメリカに行くためにビザの申請をしましたが、2ヶ月近くもかかりました。
その時は、ちょうど移民問題が大きくなっていた時期だったので、仕方ないかもしれません。
他にも書類の不備はなくても、政治的要素や赴任先の国によっては、VISAの取得に時間がかかるかもしれません。
海外赴任が決まり次第、すぐに手続きをするのが良さそうですね。
地域によって異なりますが、おおよそ6〜8営業日と言われています。
土日祝日を入れると約10日間かかります。
特に問題がない場合、VISAとパスポートの取得までに必要な日数は10日前後と覚えておくと良いですね。
海外での医療保険はどうなるの?
海外の医療や保険の制度は国によって全然違うので、自分で事前にしっかりと調べておくことをおススメします。
特に、小さいお子様連れで赴任される方は、
「夜中の急な発熱や休日にケガをした時に、どこに連れていけばいいのかな?」
とすごく不安になりますよね。
夜間救急病院の場所や、かかり方を調べてメモして持っておくと安心ですよ。
海外で医療を受けた時、日本の健康保険で還付してもらえる事もあるんです。
ですが、赴任中は大抵会社が用意した任意保険か海外旅行保険に入ることが多いです。
会社によっては、社員の健康と安全を第一に考えた保険を用意してくれているので、かなり手厚い内容のところもあるようですよ。
ただし、会社によって保険会社も内容も全然違います。
違う会社のお友達と医療について話す時は、間違った情報を伝えてしまうこともあるので、十分注意してくださいね。
私がアメリカに住んでいた時、主人の会社が用意してくれていた保険の内容が、すごく充実していたんです。
眼鏡やコンタクト代の補助も毎年かなりの高額補助が出ていました。
てっきり他社の人も同じだと勘違いしていた私は、コンタクトを作りたいという友人に
「保険で○○ドルまでなら自分のお金を使わず買えるよ!」
と、オススメしてしまったんです。
でも、友達の保険では眼鏡やコンタクト代は出ませんでした。
友達は私に悪気がないことを分かってくれていたので、
「気にしないでいいよ。いろんな保険があって、日本と全然違うから混乱しちゃうよね。」
と、優しく接してくれました。
それでも、申し訳ないことをしてしまったと、すごく反省しました。
自分でしなければならない準備・手続きとは?
会社も色々と情報をくれたりとサポートしてくれますが、自分でもしなくてはならない手続きがたくさんあります。
ここからは、会社からのサポートのない手続きについて紹介します。
金融関係・保険の住所変更
海外赴任に伴って、銀行・クレジットカード、生命保険・学資保険、奨学金などの住所変更をしなければなりません。
しかし、残念なことに、海外の住所には変更できないんです。
実際にクレジットカード会社から言われた理由は、
「明細やお知らせの手紙など、個人情報を海外に送る事ができない」
という事でした。
日本の住所に変更しなければならないので、多くの人は実家の住所に変更しているようですよ。
国際運転免許証の取得
「国際免許証」が必要かどうかは赴任国と会社の方針によって違ってきます。
例えば、タイ、中国、インドなど運転するのが危険な国では、社員と家族の安全の為に会社が運転を禁止しています。
その代わり、会社が専属の運転手を用意してくれるので免許は必要ないんです。
逆に、アメリカ、カナダ、ヨーロッパなど運転のルールやマナーがしっかりしていて、車がないと生活できない国に行く場合は、国際免許証が必要になりますよ。
ただし、「国際運転免許証」の有効期限はたったの1年なんです。
すごく短い期間なので、渡航後に現地の免許証を取る方が多いです。
もちろん、現地の免許証を取る場合も会社がサポートしてくれますよ。
運転免許証の更新
多くの会社は1~2年に一度、日本への一時帰国をさせてくれます。
運転免許証の有効期間が一時帰国予定年月日まであるのならば、更新しなくても大丈夫です。
しかし、有効期限が一時帰国予定年月日前に切れてしまうのであれば、渡航前に更新しないと免許が失効してしまうので、注意してくださいね。
運転免許証の更新は、有効期間満了年の誕生日1か月前から一か月後までの「更新期間内」に更新手続きを行います。
今現在、運転免許証は有効期限内ですが、海外転勤、妊娠、病気などのやむを得ない理由によって更新期間内に更新できない人は「更新期間前に更新手続き」をすることができるんです。
この時、通常の免許更新手続きの書類に加えて、その理由を証明する書類が必要です。
しかし、海外赴任の場合は例外です。
「海外赴任を証明する書類って何??」
と思ってしまいますよね。
でも、心配しなくても大丈夫です。
更新期間前の更新手続きは、
「更新期間中には日本にいません」
と口頭で伝えるだけで手続きができるようになっているんです。
ただ、念のためにパスポートを見せることもありますよ。
もし、ひこ助くんの海外転勤が決まったときは、3か月前に免許証を更新したばかりだけど、念のためにすぐに免許更新しようかな?
ちょっと待ってください。
更新期間前の更新手続きを行うと、更新日から直近の誕生日までを1年と計算するんです。
そうすると、更新後の運転免許証の有効期限が短くなってしまいますよ。
有効期限がまだまだたくさん残っているのに、更新期間前の更新をしても、あまり有効期限に差が出ないこともあります。
じゃあ、更新時期をしっかりと確認してからの方が良いわね。
十分に有効期限を確認してから更新の判断をしてくださいね。
持ち家をどうする??
海外赴任となると3年から5年は現地で生活することになります。
賃貸住宅の場合は引っ越しするので問題ないですが、住宅を購入している方は、
「持ち家をどうしようか?」
と、悩みますよね。
でも、非常に重要な事なので、慎重に考えた方が良いですよ。
海外赴任中の持ち家については、基本的に以下の3つの選択肢があります。
- 持ち家を売る
- 空き家にする
- 赴任期間中のみ賃貸契約で貸す
順番に紹介しますね。
持ち家を売る方法は?
海外赴任終了後、持ち家のある住所には戻らないことが分かっているのであれば、「売る」事をおススメします。
ただし、持ち家を売るにも2〜6ヶ月がかかるので、転勤が決まったら早めに決断してくださいね。
- 不動産会社を選んで、家を売るための媒介契約を結ぶ(約3週間)
- 家を売り出す
- 買い手が見つかれば、価格交渉や売買契約を結ぶ段取りをする(約2週間)
- 売買契約を結び、審査が通れば、家を引き渡す(約1〜2ヶ月)
実際に持ち家が売れるまでかなりの時間がかかります。
また、売れない場合もあると考えておいてくださいね。
空き家にすると家が傷つく!?
せっかくの持ち家に、他の誰かが住むのは嫌だという人もいますよね?
また、海外転勤が終われば、元の持ち家に住むことが決まっている方もいると思います。
その場合は、数年間空き家になってしまいますよね。
家は人が住んでいないと、どんどん傷んでしまいます。
傷みを防ぐためには、最低でも1ヶ月に1回程度は窓を開けて換気をし、水を流して水道管がさびないようにする必要がありますよ。
この場合は、
- お金を払って業者に依頼する
- 親族に、定期的に家に足を運んでもらうようにお願いしておく
このいずれかをオススメします。
ただし、業者に依頼をするとお金がかかってしまう点がデメリットになりますね。
海外赴任期間中のみ賃貸契約で貸す
持ち家に他の人が住むことになりますが、赴任期間中に家賃収入が得られます。
ローンが残っている場合など、かなり助けになるので、金銭的にかなりお得な方法ですよ。
帰国後に、
「他人が自分の家に長期間も住んでいたから嫌だな」
という方は、家賃収入のお金を利用してリフォームするもの良いかもしれませんね。
ですが、賃貸契約は税金や法律も絡んでくるので、個人で処理するには根気がいりますし、とても大変です。
トラブルにもなりかねないので、専門の仲介業者にお願いする事を強くオススメします。
子供にも何か必要な準備や手続きあるの?
海外でも日本の予防接種だけで十分??
息子のちびちゃんは、予防接種を全部受け終わっているから、海外に行っても大丈夫ね。
そういうわけにはいかないんです。
各国で必要な予防接種が違うので、日本の予防接種だけでは足りない国がたくさんあるんです。
決められた予防接種を受けた証明書を提出しないと、学校に登校させない国もあるので要注意です。
全然知らなかったわ。
でも、どんな予防接種が追加で必要かなんて分からないし、どこに聞けば良いのかも思いつかないわ。
そういう方もたくさんいます。
皆さんは、トラベルクリニックという医療機関をご存知ですか?
トラベルクリニックは海外渡航する方を対象にして、渡航する国に合った予防接種をしてくれます。
普通の病院には置いていない海外で使うワクチンも取り扱っています。
予防接種の相談にものってくれるので、安心して利用できますね。
トラベルクリニックは全国にあり、インターネットなどで簡単に調べることができますよ。
最寄りのトラベルクリニックで渡航先を伝えると、追加で必要な予防接種と予防接種のスケジュールを出してくれますよ。
さらに、トラベルクリニックでは英語の予防接種証明書も発行してくれるんです。
現地に着いてから追加の予防接種を受けていると、すぐには学校に通えないかもしれません。
でも、日本で英語の予防接種証明書を準備しておけば、学校にすぐに入れますよね。
トラベルクリニックって便利ね!
海外赴任が決まったら、すぐに最寄りのトラベルクリニックを探して、予防接種の相談に行った方が良いわね。
転校には何が必要??
海外に転校する場合、学校の選択肢としては主に3つあります。
- 日本人学校(ない地域もある)
- インターナショナルスクール(非英語圏の大都市に多い)
- 現地校
それぞれの学校のメリット・デメリットについては、以下の記事を参考にしてくださいね。
日本人学校に転校する場合は以下の書類や準備が必要になります。
- 在学証明書
- 指導要録の写し
- 歯科検査表の写し
- 教科書
現地校やインターナショナルスクールに転校する場合は、一般的には以下の書類が必要です。
- 日本の学校の在学証明書(英語)
- 通知表(英語)
- 予防接種証明書(英語)
しかし、国によっても違うので、渡航前に用意すべき書類や準備することを直接確認してくださいね。
家族の健康のために準備することは?
持病の治療や現在服用中の薬がある場合は?
アトピー、花粉症、糖尿病など持病をお持ちの方は、
「赴任先でも継続して同じ治療が受けられるのかな?」
「現在服用中の薬と同じものは病院で処方してもらえるのかな?」
と不安になりますよね。
海外では病気に対する考え方や、治療法が違うことがあるので、日本とは違った治療法を提案されるかもしれません。
その場合は、「日本でどのような治療を受けていたのか」を説明して、お医者様と治療方針を納得できるまで話し合うと良いですよ。
そのためにも、日本で英語の持病の診断書をもらっておくことをオススメします。
病院によっては、英語の診断書を用意できないところもあります。
その場合は、トラベルクリニックで用意してもらえますよ。
もし服用中の薬がある方は、薬の名前ではなく、成分を調べておくと良いですよ。
販売されている薬の名前は日本でしか通じないのですが、成分名は世界共通なので、どこでも通じます。
まとめ
会社がサポートしてくれる事は
- 現地での生活に必要な情報を教えてくれる
- VISA取得の手伝いをしてくれる
- 現地での医療保険や海外旅行保険の準備・手配をしてくれる
自分でしなければならない準備・手続きは
- 金融・保険・奨学金の登録住所を実家などの日本の住所に変更しておくこと
- 国際免許証の取得が必要な場合もある
- 一時帰国前に運転免許証の有効期限が切れる人は「更新期間前の更新」をする
- 海外赴任前に持ち家をどうするか考える
子供の手続きで必要なことは
- トラベルクリニックに相談して、渡航先に必要な予防接種を追加で受ける
- 渡航先の学校に転校に必要な書類を確認して、準備する
家族の健康のために必要なことは
- 持病がある場合は、その英語の診断書を用意する
- 現在服用中の薬がある場合は、その成分名の英語を調べておく
今回は「海外転勤前に忘れてはいけない準備・手続き」についてご紹介しました。
海外赴任が決まると、何の手続きが必要なのか分からず混乱してしまいますよね。
今回の記事を参考にして、準備万端で赴任地へ出発してくださいね。
まだ直接引越業者に電話見積もりをしているんですか?
その判断、めちゃめちゃ損ですよ。
引越業者が提示する金額が、一番安いとは限りません。
むしろ営業マンは「価格交渉をすることを前提」で話すので、何も知らないでいると「本来の2倍以上」お金を取られてるかもしれませんよ。
仮に単身引越しの金額が10万円と言われた場合、ホントは5万円程度で引越しができたかもしれません。
その差は5万円です!
お得に引っ越す方法を知らないだけで、悲劇が待っています。
働いて稼ぐとしても、時給1,000円として頑張っても50時間も必要です。
1ヶ月のうち4分の1も、タダ働きになっちゃいますよ。
逆に5万円あったら、何をしようかな?もし引越し先にエアコンが無くても、あなたに知識があったお陰で、ほぼ無料で手に入りますよ。
引越しを頑張ったんだから、ご褒美に美味しいものを食べちゃいましょう!
上手に引越しをする人は、これと言って難しいことをしている訳ではありません。
「一括見積もりサイト」を活用して、「価格交渉をする」たったこの2つだけです。
どんな見積もりサイトが良いのか?
あなたに合ったベストな見積もりをしましょう!
海外転勤の前に、やらなきゃいけない準備や手続きってたくさんありますよね。
海太郎さんが海外転勤した時は、会社は何かサポートしてくれたんですか?