今回は養生についてです!!
引っ越し業界で養生(ようじょう)?
聞き慣れない言葉ですよね。
しかし、この養生、引っ越しに欠かせない作業のひとつなんです。
これを怠ると、あなたの住まいや家計が大打撃を受けてしまうのです。
では、養生の大切さをお伝えしますね。
目次
養生(ようじょう)って何?
養生と聞くと、「病気やけがが治るようにお休みする」イメージがありませんか?
養生という言葉は健康面での使用が一般的です。
では、引っ越し業界での養生とは何でしょうか。
荷物を運ぶ際に大事な物がキズつかないように保護する事を養生と言います。
家の壁や床などにキズがつかないように専用の保護材を使って前もって対策をするんです。
例えば、大型家具を運ぶ際に壁にぶつけたらキズつきますし、床に置いたり移動したりしたら汚れてしまいますよね。
お客様の大事なお住まいや持ち物を守る為に養生するんです!!
賃貸からの引っ越しの場合、退去時には原状回復しなければならない契約をしているはずです。
これまで住んでいた為によるものではなく、引っ越しでのキズ・汚れとなると自分達で引っ越し当時の状態まで直さなくてはいけません。
そうなると引っ越し費用に加えて、修繕費用が余計にかかってきてしまいますよね。
引っ越し先の住まいでも同じです。
賃貸であれば、結局退去時には直さなくてはいけません。
新しい家で引っ越し前にキズがついてしまったら気分ガタガタよ~。
引っ越し業者にとっては補償問題になりますし、引っ越しする本人たちにとっては余計な出費や切ない思い出になりますので、お互いに養生は欠かせません。
養生とは・・・壁や床など、保護の対象は建物
梱包とは・・・家具家電など、保護の対象は荷物
引っ越し業者との会話のすれ違いを防ぐために覚えておくと安心です。
養生にはいろんな種類がありますよ!
養生に使用するアイテムは用途によって使い分ける為、非常にたくさんの種類や素材があります。
主には、
- 養生シート・・・床や壁に使用するプラスチック製のダンボール
- 養生テープ・・・養生シートをとめる粘着の弱いテープ
- 養生マット・・・階段や廊下に使用する綿の入った布製マット
これらを使って引っ越しを安全に進めます。
養生箇所もいろいろあります!
何度も往復出入りの激しい玄関回りは特に丁寧に養生されます。
床にはマットを敷き、壁にはシートを貼り、ドアや階段などの狭くぶつけやすい場所、柱の角や手すりなどの出っ張り箇所も養生します。
室内はもちろん、玄関からトラックまでの道のりでの必要箇所にも養生します。
マンションやアパートなどの集合住宅では階段・エレベーターなどの共有スペース、外回りなども含まれます。
運び出す途中、一度おろす場合には、その場所の床も養生をしなければなりません。
とにかく、荷物を運ぶ時にぶつかりそうな場所は養生がないとキズや汚れがついてしまうと考えてくださいね。
その他、気になる箇所は事前にお知らせください。
養生の範囲や使うアイテムは各業者で違いがあります。
養生料金はほどんどの業者がプランに入っている場合が多いのですが、中にはオプションとなっている業者もあるようです。
見積り時に養生範囲・使用アイテム・料金を確認してください。
養生は業者と一緒に行うのがベスト!!
引っ越し当日、1番最初の作業は荷物の運び出しではありません。
養生からスタートします。
チェックは自らしよう!!
養生する前に業者と一緒に家の中の壁や床を、キズあるか?汚れていないか?を確認してください。
家の中だけでなく、トラックまでの通り道となる壁や床もチェックが必要です。
また、引っ越し先の新居でも同じようにチェックします。
引っ越しが原因なのか?前からの物なのか?をはっきりとさせる事がトラブル回避になります。
さらに用心するのであれば、カメラで撮影し、状態を残しておけば安心です。
何もここまで・・・と思うかもしれませんが、新築への引っ越しとなると修繕費も高くつき、心もキズついてしまいます。
ついに庭付きの我が家を新築しました!!
私達が引っ越し業者を選ぶときに優先したのは、知名度でもなく金額でもなく「養生」でした。
念願叶ってのマイホームに引っ越し前からキズがつくなんて悲しすぎますから。
養生テープの粘着は床や壁に影響がないの?
ガムテープやセロテープなどの粘着の強い物は使いません。
はがす際に壁や床の一部がはがれてしまう事があるんです。
粘着の弱いテープを使用します。
荷物を置いた跡が床に残らない?
荷物の下も養生します。
長期間荷物を置いたままにしておくと床にインクがついてします事があります。
ダンボールなどの印刷面が床に面しないように気をつけます。
庭が完成していないから、運ぶ時に土や砂利が一緒に入らないかな?
家の中だけでなくトラックから玄関までの道のりにも養生します。
~不安を抱えての引っ越し当日~
ちょっとした落下物で床がへこんでしまう事を業者のリーダーに伝えました。
若いリーダーでしたが「この床の素材ですとキズつきやすいですからね」と心得ていました。
引っ越しだけでなく家の知識もあるだなんてビックリでした。
私からの業者選びのアドバイスは、引っ越し知識だけではなく、住宅知識がある業者を選ぶとより安心と言えます!!
おかげで、キズ・汚れひとつない我が家で家族仲良く暮らしています!!
技とアイテムの見せ所!!
引っ越し業者は各社オリジナルの養生アイテムを使い、適した所に適した素材や強度の養生を施してくれます。
いろいろと工夫を凝らして養生を大切に考えてくれているようだぞ。
出典:サカイ引越センター
出入りの多い玄関や狭い通路での養生はしっかりしてもらえるのね。
いろんなアイテムを使って養生してくれるんだな。
階段には滑り止め付き階段マット
またはキルティングマットで対応階段には、アートオリジナル開発<業界初>の滑り止め付き階段マット、または専用のキルティングマットで、家具の移動も安全・安心に。階段や手すりにも細心の注意を払い、ご新居を傷から守ります。
エレベーターのまわりをガード
マンションのご入居では、エレベーターホール等の養生もしっかりと。共用スペースにもキズをつけないよう万全の配慮を施します。
出典:アート引越センター
共有スペースにも養生することで、ご近所さんのご迷惑にならないよう配慮してくれるのね。
私が1番興味を引いた養生はこれ。
出典:アーク引越センター
アーク引越センターのオリジナルキャラクター柄の養生がとてもかわいくて、子供と一緒に楽しい気分で引っ越しができたの。
営業マンの方は、養生や梱包材に力を入れてるんです!!って言ってたわ。
養生次第であなたと住まいは変わります!!
これまでお伝えしたように養生は大切な作業です。
養生をしないでトラブルになった場合、引っ越し後の新生活はとてもガッカリしたスタートになってしまいますよね。
しかし養生をしっかり行えば、引っ越しへの心配もなく快適な新居での生活が待っています。
養生しない業者ってどうなのかな…?
荷物の運搬だけならあっという間の作業ですが、養生となると時間がかかりますので省きたい気持ちがあるようです。
小さな業者の中には、もとから養生をしないケースもあるようですよ。
しかし、養生をしてくれない業者は選ばない方が安全と言えそうです。
キズついた!汚れた!!でトラブルになることは間違いありません。
何より安全意識に問題があるように感じますね。
何事にも安全第一です!!
できないことはないけれど・・・
節約や荷物の少なさから個人で養生をする方もいるようです。
しかし絶対オススメできません。
養生資材購入費用がかかる⇒1回限りの物にお金をかけますか?
共用スペースに養生は必須⇒大量の資材が必要になりますよね?
準備、後片付けの時間は相当なもの⇒運搬時間や荷物にかかる時間は残されていますか?
キズ・汚れの責任や補償は自分⇒痛すぎる出費と悲しい思い出が残されますよね?
もちろん引っ越し費用は重要な検討ポイントですが、住まいのトラブルはとても大きい損害になってしまいます。
その判断が今後の生活を変えてしまう可能性もあるかもしれませんよ。
まとめ
養生は本当に大切な作業です。
- 事前に壁や床に、キズ・汚れがないかを細かくチェックする
- 養生の場所は必ず確認する
- 自分で行うよりも業者にお任せする方が安心
- トラブルを避ける為に気になる箇所は伝える
全ては大切な住まいを守る為です。
新しい生活が楽しくスタートできるように、住まいも心身も養生!養生!!
まだ直接引越業者に電話見積もりをしているんですか?
その判断、めちゃめちゃ損ですよ。
引越業者が提示する金額が、一番安いとは限りません。
むしろ営業マンは「価格交渉をすることを前提」で話すので、何も知らないでいると「本来の2倍以上」お金を取られてるかもしれませんよ。
仮に単身引越しの金額が10万円と言われた場合、ホントは5万円程度で引越しができたかもしれません。
その差は5万円です!
お得に引っ越す方法を知らないだけで、悲劇が待っています。
働いて稼ぐとしても、時給1,000円として頑張っても50時間も必要です。
1ヶ月のうち4分の1も、タダ働きになっちゃいますよ。
逆に5万円あったら、何をしようかな?もし引越し先にエアコンが無くても、あなたに知識があったお陰で、ほぼ無料で手に入りますよ。
引越しを頑張ったんだから、ご褒美に美味しいものを食べちゃいましょう!
上手に引越しをする人は、これと言って難しいことをしている訳ではありません。
「一括見積もりサイト」を活用して、「価格交渉をする」たったこの2つだけです。
どんな見積もりサイトが良いのか?
あなたに合ったベストな見積もりをしましょう!
病院の先生に「養生してくださいね」と声をかけられた事があったな。
そのあと家に帰ったら「まったく不養生ね!」と叱られた思い出があるぞ。