引っ越しといえば、「トラック」というイメージが強いですよね。
テレビCMでも、「トラック」で道路を移動しているシーンが良く使われています。
でも、貨物列車に積み込む「コンテナ」を利用する方法があるのをご存知ですか?
場合によっては、「コンテナ」を使う方が、費用を安くできることもあるそうですよ。
今回は「どんな引っ越しならコンテナ便を使う方が良いのか」についてご紹介しますね。
目次
引っ越しにコンテナ便を使うと安い?
コンテナ便を使うのに向いている引っ越しとは?
もちろん、覚えてるわよ!福岡って、ご主人のご実家があるところでしょ。
ご主人のご両親たちと同居するの?
そうみたい。
ご実家はご主人の勤め先に近いので、通勤に便利らしいわ。
子供たちも、おじいちゃんやおばあちゃんと一緒に暮らせるのを楽しみにしているんだって。
それは何よりね。
でも東京ー福岡間だと距離が遠いし、家族4人だと荷物がたくさんあるから、費用がかなり掛かるんじゃない?
それで、荷物を貨物列車に載せるコンテナ便を使うらしいの。
荷物を運ぶ日程にゆとりがあれば、かなり費用を節約できるんだって。
- コンテナに詰めた引っ越し荷物を、他のコンテナと一緒に貨物列車に載せて運ぶ
- 荷物が多く、遠い距離の引っ越しほど料金が割安になる
- 北海道・沖縄・離島への引っ越しには、船や飛行機を利用する
なるほどね。
B子ちゃんの家の引っ越しは、「荷物が多くて距離が遠い」から、コンテナ便を使うのにピッタリね!
ご主人の実家に住むのなら、家具や電化製品が届くのに時間がかかっても何とか過ごせるしね。
「すぐに使う子供たちの勉強道具や大切な貴重品は、手荷物で持っていく」
って言ってたわ。
コンテナ便を使った引っ越しの流れ
コンテナを使った引っ越しは次のように行われるそうですよ。
- 自宅から最寄りのターミナルまで荷物をトラックで運ぶ
- 荷物をコンテナに積み替えて貨物列車や航空機・船で目的地まで運ぶ
- 目的地のターミナルで、再びトラックに荷物を積み替える
- トラックで荷物を新居まで運ぶ
そうすると、トラックから列車や船・飛行機へ、そしてまたトラックへと積み替える時に、荷物が傷ついたりしないかがちょっと心配ね。
うん、B子も気になる点があるから、いろいろと調べているみたいよ。
実際に、B子はコンテナ便についてたくさん調べているようです。
積み替えの回数が多くなるなら、すごく丁寧な梱包をしてもらいたいな。
他にも、
- 決めた場所に家具をきちんと置いてもらいたい
- 要らなくなった段ボールを引き取ってもらいたい
と思っているそうです。
ただコンテナ便で荷物を運んで貰えば、良いってわけではないんですね。
さらに、私も夫の両親も電化製品の配線をするのが苦手なのよね。
夫が会社に行っているときに荷物が届いてしまったら、すごく困るわ。
だから、業者さんにテレビやビデオ・ゲーム機などをつなぐ仕事もお願いしたいな。
それで、安全に荷物を運んでもらうために、一番良い引っ越し業者を探しているようですね。
コンテナ便サービスを行っている引っ越し業者
コンテナ便サービスを提供している代表的な業者と、その特徴をご紹介しますね。
日通
- 引っ越し当日は、日本通運のトラックが自宅からJRの駅まで荷物を運ぶ
- 家電の着脱やクリーニング、荷物の一時預かりなどのオプションサービスが有る
調べてみたんだけど、2tトラックを利用できるのは日通だけなのよね。
荷物の分量に合わせてコンテナを選べるので、スペースに無駄が出ないのが魅力だわ。
単身者向けの「単身パックX」は、2019年12月でサービスを終了しました
アリさんマークの引っ越社
長距離エコ便・長距離エコリーズナブルパックは
- 列車を使った運送以外は、アリさんマークの引っ越社が請け負う
- トラックの荷台がJRコンテナになっているため、積み換え無しで荷物をJR貨物列車に載せられる
- そのために、低コストでサービスを提供できる
- 荷物の積み込み・積み下ろし作業は、アリさんマークの引っ越社のスタッフが行う
コンテナの中身を途中で積み替えずに運べるのは、すごく安心だわ。
カルガモ引っ越しセンター
家族引っ越し直行便は
- トラックチャーター、JRコンテナ便、空輸、いずれかの中から最適なプランを選べる
- 他にも豊富なオプションサービスがある
オプションサービスがたくさんあるのは、嬉しいわね!
サカイ引越センター
一緒便コースは
- 同じ方向の人の荷物を一緒に運ぶことで、費用を抑えている
- 荷物が少なく、到着日がさほど気にならない、という人に向いている
JR貨物の鉄道コンテナ輸送
- 引っ越し当日は、JR貨物と提携した運送会社のトラックが自宅にコンテナを運び込み、コンテナに直接荷物を積み込む
- オプションサービスは特にない
JR貨物が、引っ越しの申し込みを受けつけているなんて知らなかったわ。
- 5tコンテナ (内寸 3,64m×2,27m×2,25m)
このコンテナは4畳半の部屋にある荷物が全部入る大きさです。
JR貨物の引っ越しの場合、荷物が少ない二人暮らしの荷物は全部このコンテナに入りますよ。
- 2tコンテナ(内寸 2,28m×1,70m×1,98m)
このコンテナは、4畳弱の面積に大人の成人男性の高さ分の荷物が入る大きさです。
日通のオリジナルサービスで、単身者の家具・家電なら全部積み込めますよ。
コンテナ便の引っ越しのメリットとデメリット
コンテナ便を利用するメリット
貨物列車は一度に大量の荷物を運べるので、トラックに比べると燃料費や人件費といったコストを、大幅に節約できます。
また列車のダイヤは、トラック輸送に比べると正確なので、計画が立てやすいのです。
参考までに、東京と大阪間(約500km)を5tコンテナ1個を利用した引っ越しで費用を比べてみますね。
貨物コンテナ便(列車とトラック移動の合計)は約6万円です。
コンテナを使わずに、全てをトラックチャーター便で運ぶと約10万円。
比べてみると、貨物コンテナ便の方が4万円安くなりますよ。
移動の大半を貨物列車で運ぶと、全てをトラックで運ぶのに比べてガソリンをあまり使わないでしょう。
お金の節約だけでなく、「環境を守る」って点でも良いことだと思うのよね!
コンテナ便を利用するデメリット
デメリットは、トラックで運ぶよりも時間がかかるということですね。
何故かというと、
- 荷物が一定数集まるまで待たなければならない
- 貨物駅ごとに荷物の積み下ろしをする
という、理由があるからなんです。
ちなみに、
- 東京ー大阪間(500km)はトラックで1日、コンテナは約2~3日かかる
- 東京ー福岡(1,100km)はトラックで1~2日、コンテナは約4~5日かかる
くらいの差があるんですよ。
他にも、引っ越しのピーク時(1月~4月と8月~9月)は依頼が集中するため、申し込めないことが有ります。
また、引っ越し距離が短い(500km未満)場合は、コンテナ便とトラック便の値段がほぼ同じなので、メリットあまりないようですよ。
なるほどね。
「東京から九州や北海道へ引っ越す」とか、「あまり急がなくても大丈夫!」っていう人にとって、コンテナ便は価値のある引っ越し方法ね!
貨物列車以外のコンテナ便は?
貨物列車に比べて、利用する機会は少ないかもしれませんが、船便と航空便を扱っている引っ越し業者さんもご紹介しますね。
佐川急便(航空便)
エアカーゴプランは
- 単身で遠距離引っ越しをお急ぎの方にお勧め
- 東京→福岡は、翌日に着く
- 東京・大阪・札幌・福岡に住んでいる方が、利用できる
鳩のマークの引っ越し社(航空便)
小鳩スカイパックは
- 単身者や荷物の少ない方に向いている
- パック料金で距離別に分けたプランがある
ひこ助くんが、「札幌や福岡に単身赴任!」なんてことが起きたら、利用することがあるかもしれないわね。
勝手に「僕が単身赴任する」なんて妄想は、やめて欲しいなあ。
僕はひこ美やちび助と離れての単身赴任なんて、嫌だよ。
日通(船便)
海上コンテナ輸送は
- 長距離の引っ越しでは、最も割安な料金を提供している
- 取り扱いエリアや出航日が限られる
彼氏と結婚したら、「沖縄支店」の転勤もあるらしいのよ。
もしもそんなことになったら、お世話になるかもしれないわ!
ちか子は、彼氏の転勤先がどこであろうと付いていく覚悟なのね!
長距離の引っ越しを安くする裏ワザとは?
混載便を使う
- 荷物が少なくて、料金を安く抑えたい人に向いている
- ただし、荷物の紛失や破損のリスクがある
「混載便」は、同じ方向に引っ越す荷物を一緒に、トラックやコンテナに積んで運ぶ方法なんです。
同時に2件以上の荷物を運べるので、輸送料金が安くできます。
デメリットは、荷物がすべてそろってからの出発なので、お時間がかかってしまうということですね。
若い人であまり高価な家具を持っていない人なら、アリかも!
混載便のサービスを提供している引っ越し業者は
- サカイ引越センター(トラックとコンテナ)
- アート引っ越しセンター(トラックのみ)
- ハート引っ越しセンター(トラックのみ)など
混載便は確かに費用が半額程度でお得でした。
ただ、行方不明になった荷物が有ってちょっとショックだったんです。
あまり高価なものではないのであきらめましたけど、安さと安全とどちらを選ぶか、考えて決めたほうが良いですよ。
トラックの「帰り便」を利用する
- 荷物を降ろして空になったトラックの荷台を利用する方法
- 引っ越し日は指定できないため、時間に余裕のある方にお勧め
- 引っ越し業者にとって効率的なため、かなり価格が下がることが有る
私たち引っ越し業者にとって、荷物を運んだトラックが、その後何も積まず空の荷台のまま帰るのは、すごくもったいないんです。
「帰り便」は、2件分の引っ越し依頼を1回でできるため効率が良いんですよね。
引っ越し日に融通が利く人は、検討する価値があると思いますよ。
- 「帰り便」は運行している業者が限られる
- 大手業者は全国に支店が有り、「帰り便」が出ないよう工夫している
- 中小の業者を使って、大都市間の引っ越しをするのなら「帰り便」の有無を確認してみる
- 「引越一番」という業者は、名古屋から首都圏への引っ越し限定でサービスを行っている
以上の裏ワザは、個別に引っ越し業者に確認することが必要ですね。
まとめ
コンテナ便を利用する時は
- 長距離の引っ越しで日程に余裕のある人は、コンテナ便の利用を検討した方が良い
- コンテナの大きさと引っ越し荷物の分量を考えて、複数の引っ越し業者の見積もりを取る
- 積み替えの破損に備えて、手厚い梱包を引っ越し業者に依頼する
- どのようなオプションサービスがあるかを確認する
- 荷物が少なく日程に余裕があるなら、「混載便」や「トラック帰り便」も考える
今回は「どんな引っ越しならコンテナ便を使う方が良いのか」についてご紹介しましたが、いかがでしたか?
今回の記事を参考に「引っ越し費用を少しでも安くしたい」のであれば、いろいろな方法を検討してみてくださいね。
まだ直接引越業者に電話見積もりをしているんですか?
その判断、めちゃめちゃ損ですよ。
引越業者が提示する金額が、一番安いとは限りません。
むしろ営業マンは「価格交渉をすることを前提」で話すので、何も知らないでいると「本来の2倍以上」お金を取られてるかもしれませんよ。
仮に単身引越しの金額が10万円と言われた場合、ホントは5万円程度で引越しができたかもしれません。
その差は5万円です!
お得に引っ越す方法を知らないだけで、悲劇が待っています。
働いて稼ぐとしても、時給1,000円として頑張っても50時間も必要です。
1ヶ月のうち4分の1も、タダ働きになっちゃいますよ。
逆に5万円あったら、何をしようかな?もし引越し先にエアコンが無くても、あなたに知識があったお陰で、ほぼ無料で手に入りますよ。
引越しを頑張ったんだから、ご褒美に美味しいものを食べちゃいましょう!
上手に引越しをする人は、これと言って難しいことをしている訳ではありません。
「一括見積もりサイト」を活用して、「価格交渉をする」たったこの2つだけです。
どんな見積もりサイトが良いのか?
あなたに合ったベストな見積もりをしましょう!
ねえ、私の友達のB子を覚えている?
B子のご主人が転勤で、来月福岡に引っ越すんだって。