引っ越しには、入学や入社など、早い段階で予定が決まる場面もありますよね。
そういった時間に少し余裕がある引っ越しの際、新幹線や飛行機のチケットのように「引っ越しの早割」を使えば安くなるのでは・・・と考えたことはありませんか?
今回は、引っ越しの早割について解説します!
目次
早割のある業者はオススメ?
新幹線の早割チケットが取れたから、一人旅を楽しむつもりだよ。
旅行かあ、いいですね!
ひこ助くんは今週もドライブに行くのかい?
うーん、土日の2日間かけて遠くへドライブしたいのですが・・・。
そろそろひこ美に洋服の整理整頓をお願いしようかと思っているんです。
引っ越しの時に彼女の洋服がたくさんあって大変でしたから・・・
ん?そういえば!
どうしたの?
引っ越しにも早割があったな、と思い出しまして。
数ヶ月先に決まっている引っ越しなら、新幹線みたいに費用がグっと抑えられますね!
確かに、引っ越しも早割を使えばお得になることもあるね。
ただ、早割をしている業者はほとんどないんだよ。
それに、早割があるというだけで業者を決めるのはあまりオススメできないな。
えっ、そうなのですか?
早割を決め手に業者を決定することはあまりオススメできません。
今回の話で海太郎さんが購入したような新幹線のチケットには、事前予約で大きな値引きを受けられる早割サービスがあります。
そういった早割を掲げている業者はほんのわずかです。
それにより、早割をしている業者に対して「他社に無い早割で費用を抑えられるのでは?」と考えがちですが、実際はそこまで大きな恩恵はありません。
引っ越しには明確な「早割」は存在しない
でも、一人暮らしを始める時に利用した業者は、早割でかなりお得になるって提案してくれたような・・・?
そもそも引っ越しの価格は、その日次第で変わるから、厳密に言えば引っ越しで早割というサービスは出来ないんだ。
ひこ助が昔利用した業者のように、中には早割を導入している業者も存在します。
しかし、それは一般的なサービスで受けられる早割とは別のものです。
なぜ早割が出来ないのか、一般的な早割とどう違うのか、引き続き海太郎さんのお話を聞いてみましょう。
なぜ引っ越しでは早割が出来ないのか?
少し話は戻りますが、海太郎さんのお話の通り、引っ越しには定価がありません。
すべて営業の人の言い値です。
引っ越し当日のガソリン代やトラックの空き状況で、その時の見積もりから、費用はほぼ確実に変動します。
ましてや早割を利用する場合は大抵2ヶ月後や3ヶ月後の見積もりをする為、引っ越し数週間前に取った見積もりと比べると、より見積もりと実際の費用との差が出る可能性が高いです。
せっかく見積もりで早割をしてもらったのに、ガソリン価格の増加やトラックの特別手配が必要になってしまった場合などは、早割分の費用が打ち消されてしまう可能性も十分あります。
これが、多くの業者が早割を導入しない(できない)大きな理由です。
早割は契約してもらう為の話術
それだと、僕が提案された早割って一体何だったのでしょう?
恐らくひこ助くんが利用した業者は、最初に提示した見積もり額から値引きするための理由付けとして、早割という言葉を使っていたんだよ。
お得だ、と思ってもらって他の業者にお客さんを取られないようにするための方法だね。
引っ越し見積もりの際は、様々な値引きを提案される場合がほとんどです。
- 搬送の時間指定がなければこれだけ安くなりますよ!
- 今すぐここで契約して頂いたら、無条件でこれだけ値引きしますよ!
- 他の引っ越し業者さんだと、○○割引きがないので多分うちよりこれだけ高くつきますね・・・
このように提案され、こんなに値引きされるの?安い!と思ったことはありませんか?
私はこの話術にまんまと釣られ、一社だけで見積もりを終わらせて契約してしまい、結果費用が高くついた・・・と苦い経験をしたことがあります。
これは、オーソドックスな他の業者にお客さんを取られないようにするための方法といえます。
実は早割もこれらと同類の言葉で、早く契約してもらおうとするための話術の一つです。
また、業者は他の言葉で様々な値引きを提案しますし、交渉次第では早割が無くても、それと同等以上の値引きをしてくれることもあります。
以上のことから、早割という言葉だけで業者を決定するのはオススメできないといえます。
早割のある業者がダメというわけではない
むむむ・・・すると、当時の僕は早割という言葉に釣られてしまったのですね。
それだけで業者を決めてしまったことは、少しもったいなかったね。
ただ、言葉がどうであれ値引きには変わりないから、早割を利用することがダメというわけではないよ。
事実上の早割というものが存在せず、信用に欠けるとはいえ、早割を行っている業者が絶対にダメなものというわけではありません。
名目がどうであれ、値引きされていることは事実です。
早割という言葉によってそこの業者が一番安くつくのであれば、もちろんそこに引っ越しをお願いすれば問題ありません。
また、相見積もりを取っている場合は
「他の業者さんは早割でこれだけ安くしてくれたのですが・・・」
と更に値引きを促すための交渉材料にも活用できそうですね。
まとめ
- 引っ越しに明確な早割は存在しない
- 早割という言葉は値引きするための理由付け
- 優先すべきものではないが、値引きには変わりないので、費用が抑えられるのであれば活用する
なるほど。
損をするものではないのですね。
そういうことだね。
早割と聞くと、何割も値引きされてお得になるイメージがあるから、魅力を感じる気持ちはわかるよ。
ありがとうございます、今回も良い勉強になりました!
おっと、すみません。
ひこ美からメッセージが。
衣料品の福袋が早割で安くなるらしいから、思い切って予約しちゃった!
カワイイ服が入ってるといいなあ!
・・・
ははは・・・また早割に対して苦い思い出が出来てしまったね。
まだ直接引越業者に電話見積もりをしているんですか?
その判断、めちゃめちゃ損ですよ。
引越業者が提示する金額が、一番安いとは限りません。
むしろ営業マンは「価格交渉をすることを前提」で話すので、何も知らないでいると「本来の2倍以上」お金を取られてるかもしれませんよ。
仮に単身引越しの金額が10万円と言われた場合、ホントは5万円程度で引越しができたかもしれません。
その差は5万円です!
お得に引っ越す方法を知らないだけで、悲劇が待っています。
働いて稼ぐとしても、時給1,000円として頑張っても50時間も必要です。
1ヶ月のうち4分の1も、タダ働きになっちゃいますよ。
逆に5万円あったら、何をしようかな?もし引越し先にエアコンが無くても、あなたに知識があったお陰で、ほぼ無料で手に入りますよ。
引越しを頑張ったんだから、ご褒美に美味しいものを食べちゃいましょう!
上手に引越しをする人は、これと言って難しいことをしている訳ではありません。
「一括見積もりサイト」を活用して、「価格交渉をする」たったこの2つだけです。
どんな見積もりサイトが良いのか?
あなたに合ったベストな見積もりをしましょう!
海太郎さん、次の休日は何をなさるんですか?