あなたは、身の回りの騒音に困った経験は有りませんか?
こんな時、「誰に相談すれば良いんだろう?」と悩んでしまいますよね。
トラブルの相手がよく知らない人であれば、「逆恨みされたりしないかな?」と心配になることもあります。
今回は「騒音トラブルが起きた時の相談先と、上手に警察に通報する方法」をご紹介します。
目次
騒音で眠れない?
ひこ美、聞いてくれる?
私、最近眠れなくて困っているのよ!
へー、どうしたの?
ちか子が眠れないなんて、珍しいじゃない?
私が住んでいるマンションで、夜中なのにしょっちゅう大声でどなり合ってケンカするご夫婦がいるのよ。
私も今年に入ってから、仕事での出張や会議が増えたの。
睡眠不足のまま会社に行くと、イライラしてストレスがたまりそう!
夜は落ち着いてぐっすり眠りたいのよ。
どうしたら、良いと思う?
日常的な騒音とは?
日常生活で起こる騒音は、意外と身近にたくさんあるんです。
- 隣人やマンション住人の大きな話し声・カラオケなど
- 楽器演奏の音や振動、テレビ・音楽の大きな音
- ペットの鳴き声(吠えやすい小型犬・大型犬の無駄吠え)
- マフラーを外している車やバイクのエンジン音・空ぶかし
- 夜中の掃除機かけや、洗濯機を回す音・振動
- 近隣のマンション建設や再開発工事の音
他人が出す音を「うるさいなあ!」って感じるのには、何か基準があるのかしら?
良く、「〇〇デシベル」っていう単位を聞くわよね。
騒音の定義とその目安
騒音は、「環境基本法」の中で7つの公害の1つとして定められています。
「環境基本法」って初めて聞いた言葉だわ。
環境基本法では、大気や水質・土壌の汚染の他に騒音・振動・地盤の沈下及び悪臭が「人の健康や生活環境に係る被害を及ぼす」ことが有るため、これらを「典型七公害」と呼びます。
また、その騒音の大きさは「〇〇デシベル(音圧レベル)」と表示されます。
昼間なら55デシベル以上、夜間なら45デシベル以上は騒音と認められます。
ただし、地域や時間帯により少し違いが有ります。
日常生活で言えば、「普段の人の話し声」や「お風呂の排水音」が55デシベルの音量に当たります。
45デシベルは「エアコンの風の音」や「木の葉が風になびく音」程度の音量です。
多くの人が思う以上に、「騒音」とみなされるハードルは低いようです。
「自分だけが神経質なのでは・・?」と悩む必要は無さそうですね。
それなら、「夜間のうるさい声や音は、立派な騒音被害」と言えそうね。
本当ね!
私も自分の健康に影響が出ないうちに、何とか解決しないと。
誰に相談をすれば良いの?
それでは、一体誰に相談すればよいのでしょうか?
ひこ美から、「友達が騒音に困っている」と話を聞いたひこ助は、引っ越し経験が多い先輩に相談することにしました。
先輩は一人暮らしが長いから、騒音トラブルも経験しているでしょう?
その時は、どうやって解決したんですか?
僕も、隣の部屋にいる男が深夜まで騒いでいて頭に来たことが有るよ。
顔見知りだったし、壁を「ドンドン」って叩いて注意したかな。
直接本人に言うか手紙を書く
真っ先に考え付く方法が、「相手に直接言う」です。
でも、苦情を言っても無視されたり、相手が悪いと逆恨みされる危険があります。
直接注意した後、管理会社や警察からも重ねて注意してもらった場合、「この苦情が誰からなのか」を簡単に特定されるリスクもありますよ。
トラブルを避けたければ、直接相手とは関わらない方が無難です。
私も、相手は普段あまり話したことのないご夫婦だから、直接苦情を言いに行くのは抵抗があるのよ。
大家さんや管理会社に言う
アパートやマンション住人の場合、緊急性や悪質性が無ければ、まずは大家さんや管理会社に相談してくださいね。
ただ、この場合も「匿名」にしてもらい、「複数の住人から苦情が出ている」という形で、注意してもらう方が良いですよ。
騒音の状況を理解してもらうためにも、日時や騒音の発生場所、時間の長さなどをメモにしておくと、スムーズに説明できます。
また、スマホなどに録音をして持っていけば、証拠になります。
マンション内には、同じように困っている人がいるんじゃない?
何人かで一緒に交渉に行けば、大家さんや管理会社も動いてくれるわよ。
警察に相談する
大家さんに相談しても、全然解決できない時は、我慢しないでくださいね。
警察に相談すると、簡単に解決できるかもしれません。
「でも、どうやって相談したら良いんだろう?」
「110番に電話しないといけないのかな?」
と、「連絡すること自体が不安だな」という方もいますよね。
でも実際は、あまり知られていない警察へ相談する方法がいくつかあります。
これから詳しくご紹介しますね。
弁護士に相談する
「警察に相談したり、いろいろやってみたけど、解決しない」場合、弁護士さんに相談してみる方法もあります。
お金がかかるので、まずは無料相談で解決の糸口を探ってみると良いですよ。
警察に相談する方法は?
直接交番や警察署に行く
「警察は民事不介入だから、通報しても何もしてくれないんじゃないか?」
と考えている人がたくさんいます。
騒音は、軽犯罪法違反の一つになります。
騒音を出しただけでは罪になりませんが、警察官や公務員が注意してもやめなければ逮捕することもできるのです。
過去の裁判では、「近くの住民が睡眠障害や頭痛になった時に、傷害罪が認められた」ケースもありますよ。
騒音問題は、必ずしも「民事不介入」ってわけではないようですね。
家の近くに交番があるんだけど、そこに相談するのはどうかしら?
最近の交番は人手不足だから、誰もいない時間帯もあるでしょう?
最寄りの警察署も、他に大きな事件が有ったりして忙しいと、騒音問題には取り合ってくれないんじゃないかしら?
110番通報する
深夜の時間帯など、「今すぐにどうにかして欲しい」と思った時には、緊急の場合なので110番通報すると良いですよ。
おかしな物音がしたり、奇声・怒鳴り声など危険を感じたなら、迷わずに110番に連絡しましょう。
常識外れの騒音に対しては、すぐに来て口頭で注意してくれます。
大家さんや管理会社の注意を聞かなかった相手でも、「警察が来たら静かになった」という例が有ります。
ただ、緊急でもないのに気軽に通報すると、他の重大な事件への対応が遅れてしまいます。
そこは、くれぐれも気をつけたほうがよいですよ。
私もまだ、110番通報はちょっと気が引けるな。
他に相談できる方法って無いのかしら?
警察相談専用電話に掛ける
警察に相談する時は110番以外に、警察相談専用電話があることをご存知ですか?
「#9110」で掛けることができ、24時間対応していますよ。
110番するほどの緊急性はないけれど、騒音などの悩みがある方はぜひ活用してください。
「騒音で困っている」「口頭で注意して欲しい」場合に、相談してみると良いですね。
えっ、そんな電話があるなんて知らなかった。
ちか子も、そこに電話するのが良いかもね!
そうする。
ちょっと気が楽になったわ!
さらに、トラブルの対応方法のアドバイスや、他の行政機関の紹介もしていますよ。
事件性が無い場合、通常警察は民間人のトラブルに首を突っ込みません。
でも、#9110に電話をすると、警察安全相談員が近隣トラブルの相談を受け付けています。
その中で、「極めて悪質なトラブル」と判断した場合は、警察から騒音元の隣人に指導や警告も行います。
今すぐに警察に通報したい!と思ったら
近所の人が家の中で物凄い大声を上げて、ケンカしていたら、
「今すぐに110通報しなきゃ!」
と思うんだけど、どんな対応してくれるんだろう?
警察に通報するメリットは?
思い切って警察に通報した場合、どのようなメリットがあるのでしょうか?
- 度を越えた、緊急性のある騒音が起きた場合、110番通報をすると警察はすぐに現場に来てくれます
- 騒音を発生させている人に対して注意をしてくれるので、即効性が期待できます
- 直接苦情を言うのに比べると、騒音主の反感を買わずに済むことが出来ます
- 警察が来たという事実は、周囲の人たちに「騒音を出さないようにしよう」という意識を持たせることが出来ます
警察に通報するデメリットは?
通報した時は大ゲンカしてたのに、警察が着いたときにたまたま静かになっていたりすると、「嘘をついた」と思われそうなのが心配だわ。
そんな場合に備えて、一番うるさい時の声を録音しておくと良いよ。
自分の声も一緒に入れておけば、どのくらいの大声で話しているのかを分かってもらえると思うよ。
マンションやアパートでは、警察が来ると他の住民が不安になることがあります。
また、管理会社も警察への通報を嫌がる傾向があるそうですよ。
110番通報で気をつけることは?
では、実際に110番通報する時には、何に気をつければ良いのでしょう?
- 110番通報をすると「事件ですか?事故ですか?」と最初に聞かれるので「騒音の苦情です」と答える
- その後、「住所」「騒音の大きさ・種類」「騒音の発生源」など聞かれたことを順番に答える
- 情報が詳しいほど警察は動きやすいので、騒音計などで音圧レベルを測っておくとよい
- 「毎日うるさくて困っている」「注意しても止まない」「もう何時間も鳴っている」などの情報を、嘘にならない程度に大げさに言う
- 電話を途中で止めると「事件に巻き込まれたのでは?」と判断されるので、最後まできちんと話をする。
通報した時に、「匿名」にすることはできるのかしら?
僕も調べてみたんだ。
ひこ助が調べてみると、匿名にしたい時は、ちょっとした注意が必要だとわかったようです。
通報した時に、通報者の名前や住所を訪ねられますが、「匿名を希望します」といえば大丈夫です。
その代わり、現場での対応後に「警察官からの直接報告」はしてもらえません。
もちろん匿名だからいって、「問題にきちんと対応しない」などということは有りません。
それから、自宅の電話から通報すると自動的に通報元がわかってしまいますよ。
でも、状況によっては警察官の訪問があるかもしれません。
警察が騒音元に「誰から通報があった」ということを漏らすことはありませんが、心配な人は匿名にした方が無難ですね。
その場合は、公衆電話からかけると良いですよ。
ひこ美、相談に乗ってくれてありがとう。
最初は「引っ越すしかないのかな?お金もかかるし嫌だな?」って思ってたの。
私、まず警察相談専用電話にかけてみるわ。
それが良いわね!
ひこ助君も会社の先輩と騒音について話したりして、いろいろと勉強になったみたいよ。
後日、ひこ助家族は海太郎とファミレスで食事しながら、今回の騒音トラブルについて話しました。
もちろん、ちび助も一緒です。
先輩、ひこ美の友達は「警察相談専用電話」に掛けて、騒音トラブルを解決することにしたそうです。
へえ、相談した後どんなだったか僕にも教えて欲しいな。
壁を叩いて注意なんてしていると、相手によってはトラブルが悪化するかもしれないし。
先輩、今どき「壁を叩く」なんてまるで昭和のドラマに出てくるようなやり方ですよ。
ひこ助君とひこ美さんこそ、夫婦げんかで周りに迷惑をかけたりしないように気をつけてね。
私たちはそんな心配無いですよ。
ちびちゃんともたくさん遊んでくれているので、とても助かっています。
おっ!
嬉しいこと言ってくれるね。
ひこ助の家族はとても仲が良さそうなので、ケンカをすることは無さそうだね。
でも、外国人のご夫婦は「他人に聞かせるためにわざわざ大声でケンカをする」って話を聞いたことあるよ。
同じアパートでも考え方の違う人たちいるから、なるべく普段からコミュニケーションをとっておくと良いかもしれないわね。
まとめ
騒音トラブルは
- 自分一人で悩まず、第三者に相談する
- 状況により、適切な相談相手や方法を選ぶ
警察に相談する時は
- スマホやICレコーダーを使い、録音や録画で証拠を残す
- 悪質・緊急性のある騒音は110番通報する
- 匿名にしたければ公衆電話で通報する
今回は、「騒音トラブルが起きた時の相談先と、上手に警察に通報する方法」についてご紹介しました。
以上の方法で、なるべくストレスを溜め込まずに騒音問題を解決して下さいね。
まだ直接引越業者に電話見積もりをしているんですか?
その判断、めちゃめちゃ損ですよ。
引越業者が提示する金額が、一番安いとは限りません。
むしろ営業マンは「価格交渉をすることを前提」で話すので、何も知らないでいると「本来の2倍以上」お金を取られてるかもしれませんよ。
仮に単身引越しの金額が10万円と言われた場合、ホントは5万円程度で引越しができたかもしれません。
その差は5万円です!
お得に引っ越す方法を知らないだけで、悲劇が待っています。
働いて稼ぐとしても、時給1,000円として頑張っても50時間も必要です。
1ヶ月のうち4分の1も、タダ働きになっちゃいますよ。
逆に5万円あったら、何をしようかな?もし引越し先にエアコンが無くても、あなたに知識があったお陰で、ほぼ無料で手に入りますよ。
引越しを頑張ったんだから、ご褒美に美味しいものを食べちゃいましょう!
上手に引越しをする人は、これと言って難しいことをしている訳ではありません。
「一括見積もりサイト」を活用して、「価格交渉をする」たったこの2つだけです。
どんな見積もりサイトが良いのか?
あなたに合ったベストな見積もりをしましょう!
僕も「隣近所の騒がしい声や音楽にイライラした」といった話を、よく耳にします。