たくさんの引っ越し業者の中からやっと1社を選んだけれど、やむを得ずキャンセルしなくてはならない状況になることがあります。
僕も気になってこの前調べたところだよ!
キャンセル料とかも心配だったからね。
ひこ美も知っていて欲しいから一度話しておこうと思っていたんだ。
キャンセルにも色々ルールがあるんだよな。
引っ越しのキャンセルにはルールがあります。
キャンセル料で損をしないために、予定がない人でも事前に知っておくことでいざという時に無駄な出費を防ぐことが出来ます!
目次
キャンセル料は何日前から支払う?金額はいくらかかる?
多くの引っ越し業者が利用者との契約でのトラブル防止に国土交通省の「標準引越運送約款」というものを採用しています。
何だかいきなり難しそうね。
約款(やっかん)というと難しいイメージがあるよな。
でも契約の大事なルールが書いてあるものだし、キャンセルについても書かれているからちゃんと目を通しておいたほうがいいんだよ。
ここでは多くの業者が採用する標準引越運送約款に基づいてお話させていただきます。
また一部の引っ越し業者では独自の約款を届け出ているので契約時に必ずチェックしてください。
引っ越し日の前々日からキャンセル料がかかります
約款にはキャンセルに関しても記載があり、以下のように連絡した日によって金額が変わってきます。
では、約款を見てみましょう。
「標準引越運送約款第二十一条2」の一部抜粋
見積書に記載した受取日の前々日にキャンセルしたとき見積運賃等の20%以内
見積書に記載した受取日の前日にキャンセルしたとき見積運賃等の30%以内
見積書に記載した受取日の当日にキャンセルしたとき見積運賃等の50%以内
引用元:国土交通省
前々日は20%以内、前日は30%以内、当日は50%以内ということになりますね。
ひゃー結構かかるのね!!
前々日(2日前)からキャンセル料がかかるんだよ。
ということは、3日前までならキャンセル料はかからないんだね。
キャンセルだけでなく延期も同じ料金設定になっているので注意が必要だよ。
ただし、この3日前ルール以外にも支払わなければならないケースがまだあるんだ。
付帯サービスに注意!別途請求されるケースも?
- 付帯サービスの利用はありませんか?
引っ越しはまだ先でもエアコンの取り外し作業などを利用してすでに作業が行われている場合はその料金が請求される可能性があります。
- 専門性が高い運搬などを依頼してませんか?
ピアノやペットなどの運搬は専門性が高いので外注するケースが多く、そのような場合は3日前ルールが適用されず別途請求されるケースがあります。
- 引っ越しをする前提で契約時などに受けたサービスはありませんか?
梱包用にと段ボールやガムテープを受け取っている場合、使用していなければ送料を負担して送り返したり使用していれば実費を請求される可能性が高いです。
通常梱包材等サービス品は契約後や少なくとも契約の意思を示したときに渡されます。
しかし時々契約前(見積もり時など)に強引にサービス品を渡されてその後契約に至らず、使用費用を請求されるなんていうトラブルに巻き込まれることがあります。
このようなサービス品は契約後または契約する意思が固まってから使用するようにしましょう。
また利用するかどうかハッキリしない場合は受け取らないことも大切です。
全然知らなかった。
「キャンセルになっても、そのままプレゼントします!!」
なんていうのは稀(まれ)なようだよ。
気をつけようね。
このようにキャンセル料金が引き上げられたのは2018年6月です。
その背景を少しお話します。
キャンセル料金が引き上げられた背景
近年、インターネットの普及によってその手軽さからかキャンセルが増加傾向にありました。
引っ越し業者に限らず直前キャンセルや無断キャンセルは社会問題にもなっているね。
1台の引っ越しトラックが1日1件だけの引っ越しを行っているわけではなく、複数の引っ越しを行うことが多いのです。
ルートに無駄が出ないように各トラックに振り分けて1日の予定を組んでいます。
人手不足も深刻化していて3日以上前から人員確保をしていることも多く、直前のキャンセルは業者にとってはかなり痛手でした。
ひこ助くん、私もそういうの考えてなかった。
それに元々が安過ぎたんだよな。
宿泊施設だったら当日キャンセルは100%とかが多いし。
他の業種との格差をなくすために引っ越し業界は改定を求めていたわけだよな。
それでやっと改定されたんだ。
だからキャンセルするなら、引っ越し業者・利用者どちらにとっても早い方が良いんだね。
キャンセル料がかからないケースやお得になるケースも?
以下の場合、キャンセル料がかからなかったり、場合によっては引っ越し料金がお得になるケースがあります。
引っ越し業者に相談してみてください。
- キャンセル料や他の支払いが発生する前に安い引っ越し業者が見つかった
もしかしたらもっといい条件を提示してもらえるかもしれません!
言いづらいかもしれませんが正直にいってみる価値はあると思います。
でもいい条件を狙って嘘の話で勝負するのはお勧めできません。
- 3日前に確認の連絡が来なかった
標準引越運送約款には見積書の記載内容の確認についても記載があります。
「標準引越運送約款第三条7」一部抜粋
見積書に記載した荷物の受取日の三日前までに、申込者に対して、見積書の記載内容の変更の有無等について確認を行います。
引用元:国土交通省
つまり、見積書の確認を行ってない場合はキャンセル料が請求出来ないことになっています。
ただし、事前に契約書にこの確認は行わないなどとの一文が入っていたらそれに同意したことになります。
サインする前に契約内容を確認しましょう。
- 悪天候(安全に作業するのが難しい台風など)
雨が降っても作業することの方が多いので通常の雨では利用者からのキャンセルは料金が発生してしまいます。
その一方で台風などは考慮してもらえる場合もあるので事前に相談してみましょう。
アート引越センター「よくある質問」より
Q.当日雨が降ったりした場合は、どうすればいいですか?
A.雨天の場合、できるだけご家財が濡れないように配慮し作業させていただきます。
ただし台風などで安全に作業ができないと判断した場合はお客さまと相談のうえ、段取り等の再打合せをさせていただきます。
引用元:アート引越センター
ひこ美、一通り話したけどどうだった?
最初は難しかったけどだいたい分かったよ!
当日なら私に任せて!!
ありがとう、ひこ美!
今日は何だか頼もしいな~
当日急に仕事になってもいいようにひこ助くんはきっと前日までに準備してくれるものね。
ちびちゃんはお母さんにお願いすれば大丈夫よ。
・・・そういうことね。
まとめ
引っ越しをキャンセルするときのルール
- 結んだ契約・約款(ルール)を確認する
- 引っ越し日の前々日からキャンセル料がかかる
- すでに始まっている付帯サービスなどは請求される
- 契約する前提でもらったものは契約しなければ別途請求される
- キャンセルは引っ越し業者にとって痛手
- キャンセル料かかからなかったりお得になる場合がある
いかがでしたか?
契約書は難しい言葉がたくさん並んでいて嫌になりますよね。
でも色んなことを知って、想定して、準備をしておけば出費は防げます!
キャンセル料を払いたい人なんて一人もいません。
この記事が楽しい新生活が始められる手助けになれば嬉しいです。
まだ直接引越業者に電話見積もりをしているんですか?
その判断、めちゃめちゃ損ですよ。
引越業者が提示する金額が、一番安いとは限りません。
むしろ営業マンは「価格交渉をすることを前提」で話すので、何も知らないでいると「本来の2倍以上」お金を取られてるかもしれませんよ。
仮に単身引越しの金額が10万円と言われた場合、ホントは5万円程度で引越しができたかもしれません。
その差は5万円です!
お得に引っ越す方法を知らないだけで、悲劇が待っています。
働いて稼ぐとしても、時給1,000円として頑張っても50時間も必要です。
1ヶ月のうち4分の1も、タダ働きになっちゃいますよ。
逆に5万円あったら、何をしようかな?もし引越し先にエアコンが無くても、あなたに知識があったお陰で、ほぼ無料で手に入りますよ。
引越しを頑張ったんだから、ご褒美に美味しいものを食べちゃいましょう!
上手に引越しをする人は、これと言って難しいことをしている訳ではありません。
「一括見積もりサイト」を活用して、「価格交渉をする」たったこの2つだけです。
どんな見積もりサイトが良いのか?
あなたに合ったベストな見積もりをしましょう!
ひこ助くんが当日急に仕事になったら契約後でもキャンセルできるよね?
ちびちゃんもいるし私だけでは不安でしょ。