住民税ってご存知ですか?
日本に住んでいる限り、払い続けなければならない税金の1つなんです。
今回は、
- 住民税に対する4つの疑問
- 引っ越した場合、住民税はどうなるのか
- 納めた住民税を少しでも取り戻す方法
をご紹介していきますね。
目次
そもそも住民税とは?
主婦のSさんは、近々引っ越しをするため住民税について市役所に質問しに来ていますよ。
道府県民税+市町村民税を合わせたもののことを住民税と言うんですよ。
(東京23区の場合は、都民税+特別区民税)
1月1日時点で住民票のある市町村に対して、前年に所得があった人が納付しなければならない税金になります。
こちらにわかりやすくまとめられているので、ぜひご覧くださいね!
この投稿をInstagramで見る
市町村だけに納めているものだと思っていました。
ちなみに、集めたお金は何に使われるんですか?
- 福祉(高齢者支援や子育て支援)
- 学校教育
- 道路の整備
- ゴミ収集のための費用
など、とにかく私たちの生活に欠かせないところに使われているんですよ!
そういったことに利用されているんですね。
でも、年によって払う金額が違いますよね?
どういう基準でその年に払う金額が出されているんですか?
税金関係はいろいろと複雑でよくわからないんです…。
住民税に関する4つの疑問!
その1 どうやって金額が決められているの?
だから、毎年金額が変わってしまうんですよ。
つまり1年遅れで税金を支払っているというわけですね!
毎年6月にこのような住民税決定通知書が手元に届きますよ!
見たことありませんか?
「小難しくてよくわからないからあまり見たことない!」
という人が多いと思いますが、実はこんなことが書かれているんですよ!
去年、住民税の決定通知書の読み方についてブログ書こうとして作ったぺライチを発見。
ざっくり流れしかわかりませんが、ご参照ください。#ブログはいつか書く https://t.co/foRk3gm96x pic.twitter.com/rClRolcsD9— ともゆき (@tomoryman) June 23, 2019
小さな紙にいろいろな情報が凝縮されていますね。
ところで、田舎は住民税が安いってウワサを聞いたことがあるんですけど、それって本当なんですか?
定価に消費税の税率である10%もしくは8%を掛け算して、実際にレジで支払うお金が決まるんです。
(例)定価100円のボールペンを買う場合
100円(定価)×10%(税率)=110円
といった計算になりますね。
つまり、税率とは元となるお金の何%を税金としてもらっていますよというものなんですよ!
都会だとそれなりに高いと思っていたんですが、実は違ったんですね!
その2 何歳から払わなきゃいけないの?
じゃあ、テレビに出ている子役の子供たちの場合はどうなるんですか?
しかし、大人であっても様々な理由から支払い金額を考えてくれる場合がありますよ。
全然知らなかったです!
- 生活保護を受けている人
- 障がい者、給与などの収入がない未成年者
- 配偶者と死別または離婚後再婚していない人で、前年度の所得が125万円以下であった人
などの理由があれば、負担を軽くしてくれるんですよ。
住民税について決めているのは市町村区なので、地域によって多少違うことがあります。
詳しいことは、お近くの市役所に尋ねてみてくださいね。
その3 納税の方法は?
- 普通徴収…年間払う金額を一括もしくは4回(6月・8月・10月・1月)に分けて、納税者義務者が直接納付する
- 特別徴収…毎月の給与から天引きし、会社が支払ってくれる
- コンビニや指定された金融機関(銀行や信用金庫など)
- 役所の窓口
- インターネットバンキング
- 銀行口座振替(口座からの引き落とし)
などでお支払いができます!
地域によっては、クレジットカード決済ができるところもあるようです。
詳しくは役所から送られてくる納付書に書かれているので、目を通してみてくださいね!
窓口での納付の場合は、納付書を忘れないように持っていってくださいね!
特別徴収の人はめったにこんなことはありませんが、普通徴収の人は納付期限をつい忘れてしまいますよね。
でも、滞納してしまうと遅れた日数分の延滞税という余分な出費が発生してしまいます!
さらに、1ヶ月ほど滞納してしまうと督促状(とくそくじょう)という納付を急かすような手紙が送られてきます。
それでも納付がないときは、役所から電話がかかってきたり、最悪の場合は法的措置を取られてしまうことがあるんです。
もし、期限内に納税ができないようであれば早めに市役所の市民税課に相談してみてくださいね。
分割払いにさせてもらっていたんですが、つい1年前一度納付期限を過ぎてしまったことがあったんです。
遅れて納めたため、余分なお金がかかることになってしまいショックでした…。
それもあって、今年度から口座振替にしてもらうことにしました。
もうこんなことがないように気をつけようと思います…。
その4 学生なんだけど…払わなきゃダメ?
年齢に関係なく一定の収入がある人は払わなければいけないもの…でしたよね?
でも、学生さんの場合アルバイトで生活費を得ている人が多いので
「少ない稼ぎなのに、税金の負担まではできないよ…。」
という人もいるかと思います。
そんなときは、「勤労学生控除申請」という制度を利用するといいですよ!
給料などのお金から、一定の金額を差し引くことですよ!
差し引かれるお金としては
- 住民税
- 所得税
- 社会保険料
などがありますよ。
1年間で
所得税(働いて得た金額によって自動的に引かれるもの) | 27万円 |
住民税 | 26万円 |
もお安くできるんですよ!
しかし、この控除を受けるためには
- 働いて稼いだ収入があること
- 合計所得金額(※2)が65万円以下で、働いて稼いだ所得以外の収入が10万円以下であること
- 高等学校・大学・専門学校などの所定の学校の学生であること
3つの条件があるんですよ!
つまり、年収130万円以下の学生が対象ということになります。
受け取った収入(給料やボーナス)-給与所得控除=合計所得金額
自宅から会社に通っている場合は、会社の光熱費や消耗品費などを払うことはありません。
しかし、個人事業主の場合だとそれらの経費をご自身で負担しなければなりません。
そういった理由から、会社勤めの人も個人事業主も収入を平等にするために合計所得金額というものがあるんです!
この制度のメリット・デメリットをしっかりと確認しておきますね!
- 年収130万まで所得税がかからない
- 金銭的な負担が減る
- 所得が103万円を超えてしまうと、親の扶養から外れる上に親の税金が高くなってしまう
- アルバイトの掛け持ちをしている場合、自分で確定申告をしなければならない
1ヶ所で収入を得ている場合については、勤め先に年末調整を依頼すればOKですよ!
どっちがいいのかと聞かれると、難しいところですね。
お金は欲しいけど、税金として引かれるのはちょっと…。
引っ越したら、住民税の支払いは2倍!?
他の地域に転居する場合
そんなお金ないんですけど…。
いつの時点で住民票がある市町村に対して税金を納めるのか覚えていますか?
そうすれば、答えが出てきますよ!
1月1日に住民票があるところに納めればよかったですね!
だから、2倍の金額を払わなくていいんですね!
住民税は、1月1日がポイントなんです!
ちなみに会社員の人は、ほとんど特別徴収になっているので特に納付先を気にしなくてもいいんですよ!
でも、年末年始に引っ越しをした場合はどうなるんですか?
転入届の左上を見てみると、異動日(転居予定日)を書くところがありますよね?
この異動日(転居予定日)というのがミソで、その日によっては前住所の市町村に納めることになりますよ!
もし、異動日が1月1日であれば新しい住所のあるところに支払うことになるんです。
ちなみに、こちらの書類は引っ越しをしてから14日以内に届け出る決まりになっていますので届出日と異動日が違っても大丈夫ですよ!
画像出典:姫路市|住民異動届
ここでは大晦日や元日関係なく、とにかく引っ越した日が重要なんですね!
年末年始は役所が閉まっているから、前住所のところに納めることになると思っていました!
海外に移住する場合
令和2年5月18日に名古屋からアメリカに引っ越す場合を例に上げて説明していきますね。
令和2年1月1日時点で名古屋市に住民票があるため、令和2年度(6月~翌年5月分)の住民税は名古屋市に支払わなければなりません。
しかし、令和3年1月1日に住所が日本国外にある場合は令和3年度(6月~翌年5月分)の住民税は0円(非課税)になりますよ!
もし帰国した場合でも、令和3年1月2日以降であれば0円(非課税)となるんです。
とにかく、1月1日に日本の市町村区に住民票があったらその年度の分は支払わなければいけないんです!
- 一括払い
- 特別徴収(※海外赴任等で給与が今まで通り日本の会社から支払われる場合に限る)
- 口座振替
納税管理人とは、住民税をきちんと払うためにつけるいわゆる連帯保証人のようなものなんです。
面倒くさいという人は、それ以外の方法を選んだほうが良さそうですね。
私だったら、絶対に一括払いすると思います。
それよりも、国外に引っ越すほうが面倒だし大変そうな気がします…。
税金高すぎ!!なんとか取り戻す方法はない?
できることなら、節約をしたいんですけどなにかいい方法はありませんか?
でも、少しでもお金が戻る可能性がある手続きがあるんですよ!
年末調整や確定申告って聞いたことありますよね?
払いすぎていた場合は還付金(かんぷきん)という形で返金してもらえます!
でも、きちんと計算されていろんなお金を払っているんですよね?
おかしくないですか?
そういった支出は、残念ながら会社では把握しきれません。
そのため、年末調整や確定申告で申告しておく必要がありますよ!
イラスト付きでわかりやすいものがあるので、参考にしてみてくださいね。
この投稿をInstagramで見る
できるところは節約して、賢く暮らさなさなきゃ!
【番外編】こんなとき住民税はどうなるの?
転職・退職する場合
なんて考えている場合じゃないんですよ!!
実は予想もしなかったお金が飛んでいってしまうこともあるんです…。
リアルな声とわかりやすい解説もあるので、こちらを読んでみてくださいね!
この投稿をInstagramで見る
いつ退職しても面倒くさそうですね…。
新しい職場でそのまま引き継いでくれないと家計が…。
育休・産休で休業している場合
免除されるものは
- 所得税(ただし通常通りに給与をもらえている場合を除く)
- 社会保険
の2つだけなんですよ!
収入がないのに住民税はあるんですね…(泣)
家計的にもちょっと厳しくないですか?
- 減免措置…3割免除から全額免除してくれるが、ある一定の条件を満たす必要がある
- 徴収猶予(ちょうしゅうゆうよ)…育児休業中の1年間に限り納税を待ってくれるが、仕事復帰後に延滞金とともに支払うことになる
(延滞金は、場合によっては半額・全額の免除が受けられる)
でも、いざというときのために覚えておこうかな。
まとめ
住民税とは
- 道府県民税+市町村民税(東京23区は都民税+特別区民税)の2つを合わせたもののこと
- 1月1日時点で住民票のある市町村に対して、前年に所得があった人が納付しなければならない税金
- 場合によっては、免除・減免してくれることがある
引っ越す場合
- 国内外問わず、とにかく1月1日に住民票がある市町村に納める
- ほとんどの会社員は、給料から住民税が差し引かれているためあまり気にしなくてもいい
納めた税金を少しでも取り戻すためには
- 確定申告や年末調整を忘れずにする
でも、払わないと面倒なことになってしまうものがほとんどなんです…。
その代わりに、年末調整や確定申告をしっかりと行って払いすぎたお金は必ず取り戻すようにするといいですね!
面倒な手続きでも、お金が返ってくるなら頑張れる(?)かもしれませんね!
まだ直接引越業者に電話見積もりをしているんですか?
その判断、めちゃめちゃ損ですよ。
引越業者が提示する金額が、一番安いとは限りません。
むしろ営業マンは「価格交渉をすることを前提」で話すので、何も知らないでいると「本来の2倍以上」お金を取られてるかもしれませんよ。
仮に単身引越しの金額が10万円と言われた場合、ホントは5万円程度で引越しができたかもしれません。
その差は5万円です!
お得に引っ越す方法を知らないだけで、悲劇が待っています。
働いて稼ぐとしても、時給1,000円として頑張っても50時間も必要です。
1ヶ月のうち4分の1も、タダ働きになっちゃいますよ。
逆に5万円あったら、何をしようかな?もし引越し先にエアコンが無くても、あなたに知識があったお陰で、ほぼ無料で手に入りますよ。
引越しを頑張ったんだから、ご褒美に美味しいものを食べちゃいましょう!
上手に引越しをする人は、これと言って難しいことをしている訳ではありません。
「一括見積もりサイト」を活用して、「価格交渉をする」たったこの2つだけです。
どんな見積もりサイトが良いのか?
あなたに合ったベストな見積もりをしましょう!
まずはそこから教えていただいてもいいですか?