海外への引越準備を始める時に、
「荷物ってどうやって海外まで運ぶんだろう?」
と、疑問に思いますよね。
海外引っ越しには「船便」と「航空便」という2つの輸送方法があるんです。
その中で、船便を上手に使うことで、費用を抑えることができますよ。
今回は「船便を使った海外引っ越し」についてご紹介します。
目次
航空便と船便は何がどう違うの??
船便のメリットとデメリットとは?
船便で荷物を運ぶ最大のメリットは、何と言ってもその「安さ」です。
航空便と比べると、大体半額程度と言われていますよ。
船便では、引っ越し荷物をコンテナに入れて、船で海外まで運びます。
輸送用の船が大きく、一度にたくさんの荷物を運べるから、料金が安くなるんです。
また、船便の料金は「どれだけコンテナの場所を取るか」で決まるので、重さは関係ありません。
その通りです。
また、かさばる物や大きな物を小さくして、たくさん運ぶのもお得ですよ。
夏に海外引っ越しをした時の経験談です。
今すぐ使わない冬服は全部船便で送るつもりでした。
しかし、見積もりを取ったら、かさばる冬服のせいで段ボールの数が増え、結構な金額になってしまいました。
ちょっとでも費用を抑えたいと悩んでいた時に、営業さんが、
「船便の料金には重さが関係ないので、洋服やかさばる物を全部圧縮しちゃえばいいんですよ」
「100均でたくさん衣料用の圧縮袋も売ってますし」
と、こっそり教えてくれました。
おかげで、箱数も半分以下になり、費用も抑えることができました。
やみくもに荷物の準備をするのではなく、
「どうやって料金が決まるのか」
を考えて、荷物を作る方が良いと勉強になりました。
費用を抑えられるなら、全部船便で送ってしまえばいいわね!
そうとも言えないんです。
確かに、船便は料金が安いのですが、荷物が届くのに時間がかかるんです。
アメリカやヨーロッパだと約2〜3か月、アジアだと約1〜2か月かかると言われています。
なるほど、船便では赴任後すぐに無くても生活に困らない物を送る方が良いみたいだな。
航空便のメリット・デメリットは?
航空便は飛行機に荷物を積んで運ぶので、船便と比べても到着するのがとても早いんです。
アメリカやヨーロッパの場合でも、約2週間ほどで荷物が届きますよ。
早い!
荷物を全部航空便で送れば、海外に到着した後、不便な生活は長くならなさそうね。
もし引っ越しの荷物全部を航空便で送ると、ビックリするような金額になってしまいますよ!
航空便のデメリットは、料金が非常に高いという点です。
そして、料金は箱の重さで決まるんです。
ちょうど船便と逆なんだな。
航空便を使う場合は、荷物全部を送るのではなく、赴任して2週間後くらいから必要になりそうな物を少量だけ送ると良いですよ。
手荷物に入りきらなかった、衣服とかかしら。
あと、炊飯器もなるべく早く得着すると助かるわね。
船便の費用はどれくらい?
業者によって段ボールのサイズや値段は違っていますが、航空便に比べると圧倒的に安いですよ。
日本通運の料金
日本通運には「セルフパック・コンビ」という船便のプランがあります。
料金は箱の個数によって変わります。
アメリカのサンフランシスコに荷物を送る場合、
- 5箱 7万5000円
- 10箱 13万円
- 15箱 18万5000円
- 1箱追加 1万1000円
- Sカートン(51×26×40センチ) … 文庫本が100冊入る程度の大きさ
- Mカートン(52×51×40センチ)… 厚手のセーターが15〜20着入る程度の大きさ
- Lカートン(79×52×26センチ) … 背広が10着入る程度の大きさ
このプランでは、プラン内の段ボール箱の個数内であれば、どのサイズの箱をいくつ使っても料金が変わらないのが特徴なんです。
例えば、5箱のプランの場合、Sカートン5箱を送っても、Lカートン5箱を送っても、料金が変わらないという事なんです。
じゃあ、全部Lカートンを選べばお得ね!!
クロネコヤマトの料金
クロネコヤマトには「海外引っ越し単身プラン」という船便のプランがあります。
このプランは、日通と違って、段ボールのサイズと個数が決められています。
アメリカのサンフランシスコに荷物を送る場合、
- ミニマムコース(大段ボール5箱、小段ボール4箱) … 8万3000円
- レギュラーコース(大段ボール7箱、小段ボール7箱) … 12万500円
- エクストラコース(大段ボール10箱、小段ボール8箱)… 15万5000円
このプランで使える段ボール箱のサイズ
- 段ボール小(33×33×66センチ)… 文庫本が100冊入る程度の大きさ
- 段ボール大(33×46×66センチ)… Tシャツが100着入る程度の大きさ
- Lカートン(79×52×26センチ) … 背広が10着入る程度の大きさ
因みに、航空便で15箱程度送ると大体40万円~60万円程度かかるみたいですよ。
航空便はあまり使わない方がいいわね。。。
日通もクロネコヤマトも大手なので、サービスについては安心ですよね。
現地で荷物を受け取るときも、一人は必ず日本語が話せる人が来てくれます。
自分の荷物の量がどれくらいかを考えて、一番安くて自分に合ったプランを選んでくださいね。
オススメの業者は?
海外引っ越しができる業者はいくつかあります。
しかし、外国に荷物を運んでもらうので、その間のトラブルは国内の引っ越しより多いと聞きます。
そういう時に、大手の業者の方が対応が丁寧だったり、素早く対処してくれるんですよ。
また、大手は海外にも日本語が話せるスタッフを用意しているので、荷物を受け取るときも言葉で苦労せずに済みます。
大手では、日通、クロネコヤマト、サカイ引越センターが海外引っ越しを引き受けています。
日通とクロネコヤマトは船便で送る安い単身者向けのパックがありますが、サカイ引越センターにはないんです。
単身者で荷物が少なく、費用を抑えたいのであれば、日通かクロネコヤマトがオススメですよ。
船便はどんな人にオススメ?
海太郎さんが、海外転勤したときは、船便と航空便のどちらを使ったんですか?
僕は両方使って引っ越ししたよ。
引っ越し代は会社が出してくれたから、費用を抑える必要がなかったからね。
でも単身だったし、荷物も少なかったから船便と手荷物のスーツケースだけでも十分だったと思うよ。
そうだったんですね。
でも、荷物の多い家族での引っ越しは、船便と航空便の両方を使わないと無理だと思うよ。
特に、お子さんが小さい場合や赤ちゃんの場合は、スーツケースをたくさん持ち込めないだろ?
そうですよね。
子供のちび助が一人でスーツケースを持つことはできないですもんね。
それに、もしちび助が寝てしまった時は、僕かひこ美が抱っこしなきゃいけないから、やっぱり持ち込めるスーツケースの数は少なくなってしまいますね。
赤ちゃん連れなら、持ち込むおむつ、着替えやミルクだけで荷物がいっぱいになりますしね。
うん。
そうなると、航空便ですぐに必要な物を送ることになるから、家族の引っ越しは船便と両方使うことになるんだと思うよ。
以下の方には船便だけの海外引っ越しがオススメできます。
- 単身者
- 家具などの大きな荷物を運ばない人(赴任先の家に家具一式ついているか、買う予定の人)
- 荷物が少ない人
- 少しでも引っ越し費用を抑えたい人
船便は、海太郎さんのような単身者か、留学生の引っ越しに向いているみたいだな。
まとめ
船便と航空便の違いは?
- 船便は、たくさんの荷物を安く運べるが、到着まで時間がかかってしまう
- 航空便は、荷物の到着は早いが、料金が高く、荷物もたくさん運べない
船便の費用はどれくらい?
- 日通の場合、箱の数によって変わるが、7万5000円~18万5000円程度
- クロネコヤマトの場合、箱の数によって変わるが、8万3000円~15万5000円程度
オススメの業者は?
- できるだけ大手の業者を使うほうがサービスも充実していて安心
- 単身者や留学生が船便で安く引っ越す場合は、日通かクロネコヤマトがオススメ
船便はどんな人にオススメ?
- 単身者や留学生
- 家具などの大きな荷物を運ばない人
- 荷物が少ない人
- 少しでも費用を抑えたい人
今回は「船便を使った海外引っ越し」についてご紹介しました。
色々な方法で荷物を送る海外引っ越しでは、それぞれの特徴を知ったうえで、自分に合った方法を選ぶことが重要です。
今回の記事を参考にして、自分の海外引っ越しで船便を活用した方が良いのか考えてみてくださいね。
まだ直接引越業者に電話見積もりをしているんですか?
その判断、めちゃめちゃ損ですよ。
引越業者が提示する金額が、一番安いとは限りません。
むしろ営業マンは「価格交渉をすることを前提」で話すので、何も知らないでいると「本来の2倍以上」お金を取られてるかもしれませんよ。
仮に単身引越しの金額が10万円と言われた場合、ホントは5万円程度で引越しができたかもしれません。
その差は5万円です!
お得に引っ越す方法を知らないだけで、悲劇が待っています。
働いて稼ぐとしても、時給1,000円として頑張っても50時間も必要です。
1ヶ月のうち4分の1も、タダ働きになっちゃいますよ。
逆に5万円あったら、何をしようかな?もし引越し先にエアコンが無くても、あなたに知識があったお陰で、ほぼ無料で手に入りますよ。
引越しを頑張ったんだから、ご褒美に美味しいものを食べちゃいましょう!
上手に引越しをする人は、これと言って難しいことをしている訳ではありません。
「一括見積もりサイト」を活用して、「価格交渉をする」たったこの2つだけです。
どんな見積もりサイトが良いのか?
あなたに合ったベストな見積もりをしましょう!
という事は、小さくて重い物を運ぶ方がお得ってことだよな。