これをきっかけに、発達障害の子が引っ越しするのに、大切なことは何か?
考えてみましょうよ。
と、ひこ美は実家に帰ってきた折に母親の明美にこんな相談をしました。
引っ越しはまさに生活環境が大きく変わるため、心配される親御さんも多いです。
この記事では実際にあった体験談を交えながら
「発達障害を持つ子どもに合った引っ越しの方法」
について考えていきます。
発達障害は引っ越しに影響するの?
一般に、発達障害をもったお子さんは「予定になかったこと」をするのが苦手と言われています。
一日がルーティンワークになっていて、自分のなかで決まっていることを、決まった手順でこなす傾向があるのです。
たとえ少しでもそのルーティンから外れようとするだけで、突発的に拒絶する態度を取ってしまうことも多いです。
このようなことは、事前に知っておくだけで、引っ越しで慌てることも減るかもしれないね。
でも、引っ越しをすると、これまでの生活環境が一変するわけだから、できれば避けたほうがいいのかしら。
そうね。
そう考える親御さんが多いから、父親は単身赴任をするっていうケースが多いのよ。
今回、ひこ美に引っ越しの相談をもちかけてきたママさんも、単身赴任をしたほうが良いのか悩んでいたのでしょう。
父親が転勤する場合の、発達障害のお子さんをもつご家庭の選択肢は主にこの2通りです。
- 父親に単身赴任をしてもらう
- お子さんの様子を見ながら(就学児であれば本人と相談しながら)家族で引っ越す
しかし、この記事で主張したいのは、
「まずは父親に単身赴任をしてもらい、何度かそこへ遊びに行ったりしてから引っ越しを考える」
という方法も検討してみてほしい、ということです。
なるほど。
どちらか一方ではなく、両方の丁度良いところを探っていくということなのね。
一口に発達障害といっても、程度や違いはさまざまです。
決まり事から外れることよりも、子供としての新しいものや場所にたいする好奇心が勝り、問題がなかったという体験談も実はたくさん存在するんです。
引っ越し先のココを調べてみましょう!
「引っ越しをするかどうか」「どの地域に引っ越しをするか」を考える上で、こちらのポイントはしっかり押さえておきたいところです。
それは、移り住む地域に福祉関係の
- コミュニティ
- 制度
- 施設
などが充実しているかどうか、ということです。
これはママ友から話なんだけど・・・
もしも引っ越しを考えている地域のコンビニなんかの商業施設が、トイレを使用禁止にしている場合は注意をしたほうがいいんだって。
あとは、安すぎる自動販売機がやたら多く設置されている場所ね。
こういった条件の地域は治安の悪い地域であることが多いんだって。
一概には言えないけど、たしかにそもそも子供を育てるのが大変そうな地域というのは存在するわね。
ひこ美は、相談を受けていたママ友の引っ越し先である宮城県のことを少し調べてみました。
発達相談ができる、県内で最も大きい窓口のようです。
乳幼児から大人まで、生涯を通じたサポートをしてくれるようです。
さらに、以上が発達障害児を診療できる県内の主な病院です。
なかでも宮城県こども病院は、子供の診療に特化した全国的にもめずらしいタイプの病院です。
さらに、これらの支援はどうしても県内のうち仙台市(政令指定都市)に集中してしまっています。
こういったことも、引っ越す地域を選ぶうえで役立つのではないでしょうか。
インターネットで検索するだけでここまでのことが分かります。
どのような病院やコミュニティがあるのかについて、名前だけでも把握しておくと安心でしょう。
発達障害の子を持つ親の引っ越し体験談!
うちには発達障害の3歳の女の子がいます。
例にもれず決まったことをすることが大好きで、家の中で毎日いつもお絵かきをして遊んでいます。
しかし主人の転勤が決まり、引っ越しを考える必要が出てきました。
引っ越しで。おもちゃの保管場所が変わってしまうと、
「娘が不安に感じてしまうのではないか?」
と、環境の変化に耐えらるかとても心配でした。
ですが主人とも相談した結果、
「3歳の時点で守りに入るのは良くない、もっとたくさんの経験をさせてあげよう。」
ということになり3人での引っ越しを決意したんです。
Aさん夫妻は、家族会議の結果、「父親の単身赴任」ではなく「家族での引っ越し」を決断しました。
それではその後、どうなったのでしょうか?
新居までの距離が長く、かなり長距離の移動でした。
なので、家族でホテルに何泊かしたんです。
ホテルも娘にとって初めてで、普段と違う環境なので、心配していました・・・。
しかし・・・
なんと娘は泣き叫んだりすることもなく、新しい環境でホテルの部屋にあるものに興味深々だったんです!
部屋に備え付けの電気ポットをひたすらいじったり、テレビやベッドなど家とは少し違うためにずっとさわって一人遊びをしていたんです。
すごく驚いたのと同時に、娘の成長を実感しました!
行動の特性はあるんでしょうが、3歳ということもあってまわりのものに対する好奇心や興味のほうが勝ったのかなと思いました。
病院で発達障害と診断されたからといって、何もかも諦めて守りに入る必要はありません。
お子さんの様子を見ながら、小学生以上だったら本人と言葉でコミュニケーションをとりながらいろいろなことにチャレンジしてみるといいかもしれません。
また、こういった体験談もあります。
どちらも小学生の、2人の発達障害の姉弟がいます。
上が高学年のお姉ちゃんで、下が低学年の弟です。
うちは子どものことを考えて、まずは旦那だけ単身赴任をしてもらいました。
その後、間隔をあけて3回ほど、旦那の単身赴任のワンルームに皆で泊まりで遊びに行ったんです。
そうしたら、狭いワンルームでの4人のお泊り自体がとても楽しかったらしく、普段の決まりきったルーティンなど関係なく過ごしていたんです!
家族でその地域を見て回ったりして、子供たちにとって唐突さがないように徐々に慣れさせていったんです。
その後、半年くらいかけて合計3回、旦那のワンルームに泊まりにいきました。
そして娘たちとも話し合いをした結果、旦那を追いかけて引っ越すことに決めたんです。
旦那の転勤が決まったときは不安になりましたが、少しずつ慣れさせることで無事に引っ越しができました!
子どもにとって、住み慣れた土地を離れることは大きなストレスになります。
なので、引っ越し先の土地に少しずつ慣れさせるという方法は有効なのかもしれません。
まとめ
発達障害の子どもは
- 予定になかったことをするのが苦手に感じることがある
- 引っ越しは環境も一変するので、苦手に思うことが多い
- 引っ越しは家族全員でするより、単身赴任を選ぶケースが多い
- 何回か新居に泊まって慣れてきたら最終的に家族全員で引っ越す選択肢もある
引っ越し先のコミュニティや制度について
- あらかじめ引っ越し先の障害児のコミュニティや制度を調べておくのがオススメ
- そもそも子供を育てるのに向いていないような地域があるのが実状
- 発達相談ができる窓口や病院をピックアップしてみる
こんな体験談があります
- 3歳の子で発達障害だったが、子供ならではの好奇心や興味が勝り、引っ越しは問題なく済んだ
- 父親だけまずは単身赴任をして、何度か子供をつれて遊びに行き、子供の反応が良さそうだったのでその後家族での引っ越しをした
今回は、発達障害を持つ子供と上手に引っ越しをする方法についてご紹介しました。
初めての引っ越しは、親御さんは不安な気持ちになるかもしれませんが、子供は不安な気持ちに好奇心や興味が勝ることがあります。
お子さんの好奇心や楽しいと感じる気持ちを考えて、上手な引っ越しができるといいですね。
また、小さい子供だけではなく、大人でも引っ越しはストレスを感じることがあります。
一般的に、人生における三大ストレスは、
- 親しい人の死
- 離婚
- 引っ越し
です。
引っ越しは、心理的な負担が大きいんですね。
引っ越しのストレスを軽減して、快適な新居生活を送りたい方は以下を参考にしてくださいね。
まだ直接引越業者に電話見積もりをしているんですか?
その判断、めちゃめちゃ損ですよ。
引越業者が提示する金額が、一番安いとは限りません。
むしろ営業マンは「価格交渉をすることを前提」で話すので、何も知らないでいると「本来の2倍以上」お金を取られてるかもしれませんよ。
仮に単身引越しの金額が10万円と言われた場合、ホントは5万円程度で引越しができたかもしれません。
その差は5万円です!
お得に引っ越す方法を知らないだけで、悲劇が待っています。
働いて稼ぐとしても、時給1,000円として頑張っても50時間も必要です。
1ヶ月のうち4分の1も、タダ働きになっちゃいますよ。
逆に5万円あったら、何をしようかな?もし引越し先にエアコンが無くても、あなたに知識があったお陰で、ほぼ無料で手に入りますよ。
引越しを頑張ったんだから、ご褒美に美味しいものを食べちゃいましょう!
上手に引越しをする人は、これと言って難しいことをしている訳ではありません。
「一括見積もりサイト」を活用して、「価格交渉をする」たったこの2つだけです。
どんな見積もりサイトが良いのか?
あなたに合ったベストな見積もりをしましょう!
この前、発達障害の子供をもつママ友から引っ越しについての相談を受けたんだけど、うまくアドバイスできなかったわ。
なかなか考える機会がなくて・・・
どんなアドバイスが考えられるのかしら?