そうね、言ってたわね。
N子ちゃんとは学生時代よく遊んでたものね。
よく覚えてるわよ~!
住民票を残すかどうかで色々と悩んでいるみたいなのよ。
お母さんたち前に昔海外へ転勤したことあるじゃない?
その時どうしたの?
海外転勤が決まると、国内の転勤とはまた異なる手続きや準備が必要になってきますよね。
その中でも今回は「住民票」についてご案内します。
その他の全体的な情報を知りたい場合は是非こちらを参照してみてくださいね。
目次
住民票は何に関わってくるの?
「住民票」は日本に籍があることを証明するものです。
日本に籍がある人は「国民健康保険」と「国民年金」に加入が義務付けられます。
従って、住民票は健康保険と国民年金に関わってくるということがいえます。
日本国内間の引っ越しでは気にしていなかったことも、海外への引っ越しとなると事情が変わってくるのよね~。
確かに、あまり意識したことなかったわ。
それぞれについて、少しご紹介しますね。
国民健康保険について
日本では、全ての国民が公的医療保険に加入する必要があります。
加入が義務づけられているんですね。
ちなみに、海外では、事情が異なるんですよ。
公的医療保険に加入する資格を与えられた人だけが加入できる国があったり、そもそも公的な医療保険はなかったりする国もあるんです。
日本はこの点でとても恵まれていると言っても良いかもしれませんね。
日本の公的医療保険は主に以下に分類することができます。
- 企業に勤める会社員が加入している健康保険(社会保険)
- 自営業者・フリーランスの人、年金受給者などが加入する国民健康保険
国民年金について
国民年金は、20歳から60歳までの日本に住んでいる全国民の加入が義務付けられています。
年金は、「公的年金」と「私的年金」に分けられ、3階層に分かれています。
階層数 | 年金種別 | 加入条件 | 年金種類 |
第一階層 | 国民年金 | 20~60歳の全日本国民が加入。年金の基礎部分 | 公的年金 |
第二階層 | 厚生年金 | 会社員や公務員が加入。第一階層に加算。 | 公的年金 |
第三階層 | 企業年金 | 第一・第二階層に加算して加入することが可能 | 私的年金 |
一番ベースの部分である「国民年金」は基礎年金とも言われている部分にあたります。
住民票を転出させると、国民年金は任意で加入できるようになるから、入らないという選択が出来るようになるの。
健康保険の方は加入ができなくなるから注意が必要ね。
そうなのね。
住民票を転出させると、住民税は払わなくて良くなるのかしら?
そうなの!
でも、それぞれ、メリットとデメリットがあるから注意して。
住民票を転出する場合のメリットとデメリットは?
<メリット>
- 住民税の支払いが不要になる
- 年金の加入が任意になる(年金を払わないという選択が可能になる)
- 健康保険料の支払いが不要になる
<デメリット>
- 健康保険が使えなくなる(日本での治療時、保険が使えない)
- 選択によっては、将来受給できる年金が少なくなる
- 子供がいる場合、児童手当や小児医療の補助がなくなる
- 一部の予防接種が無料で受けられなくなる
デメリットの一部はカバーできるところもありますので、色々とリサーチしておくと良いですよ。
例えば、健康保険は「赴任先の医療保険に加入する」という選択が可能です。
海外の医療保険の加入までに時間がかかる場合は「海外旅行保険」に加入しておくのも一つの手ですね。
「年金制度」は赴任先の海外で加入できる場合もあります。
また、他の方法で老後のための貯蓄を行うことも検討しても良いかもしれませんね。
住民税を払わなくてもよくなるのは嬉しいけど、子供がいる世帯は手当がなくなるのね・・・
それは痛いわ~。
そうよね。
住民税高いから、早めに住民票を転出したいと思っていても手当をできる限りもらいたい場合は抜くタイミング考えなきゃね。
住民税の算出期間ってあるのかしら?
1月1日時点で住民票をおいている自治体から課税されるのよ。
そうなんだ!
ということは、1月1日までに住民票を除票すれば、課税対象から外れるのね。
そうなのよ。
例えば8月に海外転勤になったとするわね。
8月~12月31日の間に住民票をはずせば、翌年分の住民税の支払いは免れるわ。
でも例えば1月2日に住民票をはずす場合は、日本に住んでいないにも関わらず、翌年分の住民税も払い続けなければいけなくなるのよ。
健康保険や子供の小児医療証を使う予定がない人は、1月1日までに住民票を転出すると良いかもしれないわね。
1年以上日本を離れて海外に滞在する場合、本当は住民票を転出させなくてはいけない?!
海外へ引っ越しをしても、日本に住民票を残すことは可能です。
しかし、一年以上日本を離れる場合、住民票は外さなくてはいけないと指導する行政が多いようなんです。
お父さんが海外に転勤するときね、住民票を残したほうが良いのか役所に相談しにいったことがあるのよ。
あの~。
すみません。
主人が海外へ転勤するので、住民票についてご相談をさせていただきたたいのですが・・・
住民票の転出についてですね。
どうされましたか?
主人は4月に海外へ赴任済みで、私は8月に帯同するんですが、住民票を転出させるべきなのかわからなくて・・・
海外への赴任期間はどれぐらいを予定されてますか?
最低2年と聞いてます。
そうなんですね。
1年以上日本に在籍しない場合、基本的に住民票は転出していただかなければなりません。
そうなんですね!
住民票を残しておくということは出来ないんですか?
現実的には出来るのですが・・・
役所の回答としては、転出してくださいとしか言えないんですよね。
そういうことですね。
住民票を残しておくとどうなりますか?
もしお子様がいらっしゃる場合、小学校に上がる前に一度、行政から調査が入ります。
そこで日本に在籍していないと判断されると、住民票から除籍させていただくことがあるんです。
役所などの公的な人たちは、自治体のルールに従って指導されます。
1年以上日本を離れる場合の住民票は基本的には転出させるよう求められますので注意してくださいね。
住民票を海外に転出する場合はいつから手続きが可能?
手続きは出発する日の2週間前から可能とされていますが、自治体によっては1か月前から受け付けるところもあるようです。
日本国内間の引っ越しだと、住民票の住所を変更する場合、引っ越し先の住所を書く必要があるわよね。
海外ってそんなすぐに住所決まらないと思うんだけど、その場合どうするのかしら?
海外の場合は、住所が決まっていなくても提出できるのよ。
転出先は何て書いたら良いの?
赴任先の国名だけで大丈夫なのよ。
そこはアバウトでいいのね!
良かったわ!
まとめ
- 住民票があることによって、「国民健康保険」と「国民年金」の利用に関わってくる。
- 住民票を海外へ転出することによるメリットは、各種支払い(住民税や健康保険料、場合によっては国民年金)が不要になる。
- 住民票を海外へ転出することによるデメリットは、健康保険や手当が利用できなくなる。
- デメリットの一部は他でカバーできるところもある。
- 1年以上日本を離れる場合、住民票を海外へ転出するよう行政から指導されることがある。
- 住民票の海外への転出は一般的には14日前から可能、早いところでは1か月前から可能。
住民票の転出は各自の家庭環境や状況に応じて判断が必要です。
上記内容を参考にし、「転出するべきかどうか?」「いつ転出するか?」を見極めて、検討してみてくださいね。
まだ直接引越業者に電話見積もりをしているんですか?
その判断、めちゃめちゃ損ですよ。
引越業者が提示する金額が、一番安いとは限りません。
むしろ営業マンは「価格交渉をすることを前提」で話すので、何も知らないでいると「本来の2倍以上」お金を取られてるかもしれませんよ。
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N子ちゃんのご主人がタイへ海外転勤するって、この間話をしたじゃない?