ひこ美と、今度引っ越しを控えた友人のA美は、アクアリウム専門店に来ました。
お魚さんは生きていますので、ストレス無く引っ越しさせる必要があります!
梱包方法や、運ぶ時の注意点など、これから詳しくお伝えしますね!
宜しくお願いします!
目次
水槽の引っ越し?どうするの?
実はこれまでにこのような相談をいくつかされたことがあります。
このような感じでした。
引越業者に問い合わせてみたら、「生きている物は運べない」と言う回答だったんです。
水槽の中の 海水魚・生態・レイアウト材などは、どうやって運んだら良いですか?
1つの水槽でたくさん小さなお魚を大切に育てています。
引越し中に、温度調節、餌、酸素など家と同じ条件で運べませんか?
とまぁ、皆さん困っていまして。
そうよねぇ、水の中の生き物、運び方が分からないわよねぇ…。
引っ越しは水中の生き物にとって、非常にストレスになります。
引っ越しのタイミングで息を引き取ってしまうお魚さんもいるぐらいです。
大切に飼育している生き物たちを、よりストレスのない方法で運ぶ事をお伝えしますね!
宜しくお願いします!
『大きな水槽』の時は、新居に置ける?60cm以上は確認を!
まずは「大きな水槽の場合は引っ越し先の家に置けるか?」
というのを 総重量・水槽設置許可・水槽設置場所・水槽移動の動線確保
という4つの点で確認していく必要がありますよ!
この説明では、一般的な60cmの水槽(60cm×30cm×45cm)よりも大きいものを大型水槽としますね。
それぞれ詳しく説明していきます!
家の耐荷重量に対して一般的な水槽(60cm規格)の総重量はどれぐらい?
今家に置いている水槽が何キロあるか分かりますか?
家には耐荷重量が決まっていて、1ヶ所にそれ以上載せることができません。
建築基準法の規定では住宅の積載荷重は1,800N/㎡と決まっています。
急に難しい言葉が出たわね、1,800N/1㎡ってどれぐらいの重さかしら。。。
これは、1㎡の場所で180kgまで耐えられるということですよ!
大体、『畳の半分ぐらい』の場所に『50ccの原付きを2台分』置けるぐらいの重圧ですね。
一般的な60cm規格の水槽(60cm×30cm×45cm)であれば大体、下の表ぐらいの重さがあります。
物 | 重さ |
水槽 | 10kg |
水槽の台 | 15kg |
水 | 60kg |
レイアウト剤・ライブロック | 10kg |
底砂 | 5kg |
濾過層 | 30kg |
合計 | 140kg |
水槽台や水を入れると大分重くなってしまいますね!
水槽台の中にエサや掃除グッズなどを収納すると更に重くなってしまいますね。
確かにそうですよね。
水槽台や内容物を考えると
一般的な60cm水槽で、重量は1㎡/180kg行かないぐらい
になりますね。
それより大きな水槽は、水槽や水の重さを調べて、それだけの重さに耐えられる新居を探す必要がありますね。
逆に、60cm規格の水槽や、それより小さな水槽の場合は、部屋に置けるということでもありますね!
木造・鉄骨鉄筋・置く場所によって耐荷重は変わってきます。
新居では『どれぐらいの重さまで耐えられるか?』を確認してみてくださいね。
耐荷重量を分散させる板を挟んだり、家の骨組み(はり)の上に置くなどすると、床の強度が保たれます。
「何処に骨組みの部分があるか?」は、仲介業者の担当者にお尋ねくださいね!
60cm以上の水槽の場合は水槽設置可かの確認をする
賃貸物件で大きな水槽を設置したい場合、
『大型水槽の設置がOKされているか?』を引越仲介業者に確認してくださいね。
予め伝えておくと、大型水槽が可能な物件を探して貰えますよ!
どのくらいの大きさの水槽が家にあるかを予めサイズを測って、持っていくとわかりやすいですよ!
大型水槽を置く場所を確認しておく
「新しい家に水槽を置く場所があるかどうか?」
を最初に確認しておくことは非常に大切ですよね!
引っ越したらすぐに水槽にを立ち上げて生き物たちを解放することができますのでどこに置くか予めレイアウトを確かめておいてくださいね。
コンセントの位置も確認しておくと決めやすいですね!
水槽や水槽台の横幅と奥行を測り、新居でも「水槽を置きたい!」と思っている場所の横幅と奥行を計るだけです。
物のサイズやレイアウトを考えるときはこちらの記事も参考にしてみてくださいね。
大きい水槽を運ぶための動線の確保も忘れずに
水槽が大型の場合、搬入の動線を確認が必要になってきます。
事前にメジャーなどを持って、下調べに行くと安心ですね。
- エレベーターに乗るのか?
- 階段で上がるなら何階の部屋か?
- 台車に載せて水槽を運べる幅か?
- 人力で運ぶのか?
- 新居の廊下の幅は通過するか?
- 水槽を置く台も問題なく通過できるか?
搬入で時間を取られると、水槽の設置に時間がかかりますよね。
生きものたちにストレスを与えないためにも、スムーズに設置できる物件を選んでみてくださいね!
動線の確保も必要だったんですね!
次の休みに新居の動線を確認してみます!
自分で水槽を運ぶには?
アクアショップなどで魚を購入した時、生き物を袋に入れて貰いませんでしたか?
実は生体を入れているパッキング袋の中は大体1時間ぐらい酸素が持つんです。
引っ越しの移動時間が1時間程度であれば、生体の移動はパッキング袋に入れて移動ができますね。
そして、大きな水槽は自分でしっかりと梱包してから、引越業者に運んでもらいましょう!
手で持ち運べるぐらいの大きさであれば水槽ごと移動できる!?
手で持ち運べる小さな水槽であれば、携帯用のエアーポンプをいれ、酸素を送ることによってそのまま運ぶことができます。
お水をこぼさないように気を付けて運んでくださいね。
乾電池式や充電式のエアーポンプはネットでも1000円~購入することができますよ。
ぜひ、水槽のサイズに合ったものを購入してみてくださいね!
自分で運ぶときの生き物の梱包方法
当日自分で生き物を梱包する場合の方法をお伝えします!
最初のあたりは水槽のお水の入れ替えと少し似ていますね。
- 新居に持っていく飼育水を半分ぐらいポリタンクに組みます。
- 水槽の水をパッキング袋(透明の専用袋)に入れて、種類ごとに分けて2~3匹づつ生き物を入れます。
- 袋の空気を抜き、酸素スプレーで酸素を入れます。
- 輪ゴムで袋の口を縛り、袋を2枚重ねにします。
- タオルや新聞紙を敷いたクーラーボックス・発泡スチロールの箱に入れます。
温度管理は保冷剤やカイロを移動時のボックスに入れると多少調節ができますよ。
クーラーボックスにカイロを入れて保温するときは、排水栓をあけて、空気をいれるとカイロが発熱します。
同様に発泡スチロールボックスだと、キリなどで穴を数箇所空けて空気を入れると良いですよ!
もし引っ越しの移動時間が1時間以上であれば、チューブ穴があるポリタンクなどに入れるといいですね。
携帯用のエアーポンプで酸素を供給してあげてください。
レイアウト材の梱包方法
飼育水をポリタンクに移動させ、生き物移動用の水を確保した『後』、レイアウト材の取り出しをします。
保温のために、生き物を取り出す『前』に行なってください。
- 岩や流木など大きいレイアウトを取り出します。
- 水草を取り出します。
- 濾過槽(ろかそう)を飼育水で洗います。
- バクテリア生存の為に濾過槽(ろかそう)を飼育水の入った入れ物につけます。
- 水槽の水を2割程度に減らし、生き物を確保します。
- 底砂を取り出します。
有茎種の水草・コケ・レイアウト材は水で濡れた新聞紙で包み、袋やタッパーなど適度な大きさの入れ物に入れたらパッキング完成です。
アヌビアスナナのような丈夫な水草は袋やタッパーなどに水と空気を入れて、水漏れがないように閉じるだけでOKです!
底砂はソイル系だと再利用できないので捨て、新居で新しい物に入れ替えると良いですよ。
ソイル系意外の底砂は、乾燥しないように2重にした袋に入れておけば、新居でも再利用できます。
ソイルとは自然に出来た石や砂などで、ミネラルをたっぷりと含んだ砂です。
量が多いと大変ですが、頑張ってくださいね!
水槽の梱包方法
引越し先で水槽が割れていることに気づいたら一大事!!
すぐに新しい水槽を買いにホームセンターへダッシュしないといけませんよね。
決して安い物ではないので、割れないようにしっかりと包んで移動をしてくださいね。
水槽を包む手順
- プチプチ(エアークッション)でつつみ、ガムテープで止める
- 角を発泡スチロールなどで補強する
- 毛布で包む
- ベルトや紐などで上から毛布を固定する
引っ越し当日は、物にぶつけたり、落としてケガのないように気を付けてゆっくりと運んでくださいね。
重たいものは台車をつかうと便利ですよ!
大型家具用に、大粒プチプチもあるようです。
引っ越し用の毛布もありますよ。
上記の記事も、ご参考になれば幸いです。
業者にお願いする
一般の引越業者で依頼する時は、生き物の運搬を断っている所が多く自分で魚や、レイアウト材、水槽を梱包する必要があります。
オプションで引越業者が包んでくれると言う所もありますが、水槽が割れたときに保証が十分ではなかったり、その時に販売している、似ているもので対応するということが一般的なようです。
新しい水槽が届くまでの間、生き物たちがストレスの多い環境で生活することになります。
水槽は自分たちで厳重に包み、割れ物の張り紙をして周知するの事をオススメします。
一般引越業者の一覧
一般の引越業者の中でもオプションサービスで、『ペット輸送サービス』のある引越業者では水中の生き物の引越に対応している事があります。
地域や業者によって違うので、見積に来てもらった際に「水中の生き物たちは運べるか?」と言う事を一緒に相談してみても良いですね。
- アート引越センター
- ハート引越センター
- アーク引越センター
- ハトのマークの引越センター
対応できるかどうかは生き物によるので、必ずご確認をお願いしますね!
アクアリウム専用の引越業者がある!?
実は、水の生き物専用の引越業者というものがあるんです!
大型水槽の引っ越しであったり、移動距離が長くて不安な時は水の生き物専用の引越業者にお願いするのが安心ですよ!
専門の方が来て輸送してくれるので、引越時の死着率(引っ越し先に着いたとき、生き物が亡くなっていること)が非常に低いのが特徴です。
アクア便のご紹介
引っ越しの運搬途中では温度管理が難しいですよね。
アクア便で使っている運搬車両は温度管理ができる特別な仕様になっています!
酸素・温度・水質を管理しながら運搬してもらえる全国対応のアクアリウム引越専門業者です。
金魚や亀なども大切に運んでもらえますし、ペットにも対応していますよ!
一緒に飼っている動物の相談もできるので、便利ですね。
「引っ越し途中の水槽管理をして貰えるのは、長距離の引越しには安心できるわね。
全部お任せできちゃうコースもあるし、自分で出来ることをやっておけば、料金が安くなるコースもあるのね!
細やかな配慮があって良いわねぇ~!
そうですよね。
ただし引越しまでに運ぶ生き物が弱っていると、どうしても引越のストレスに耐え切れないんです。
専門業者と言えど、お医者さんではありません。
引越当日までは水質管理・温度管理などを万全にして生き物が元気な状態で、引越を迎えてくださいね。
一か月前から準備すること・引越し後にすること
そうそう、さっき『生き物が元気な状態で当日を迎える事』と話していましたね。
いつも通りの飼育方法を引越し当日まで続けていたら、安心ですよね?
短距離の場合はそれでも大丈夫ですが、長距離になると引っ越しに向けて生き物たちにも準備をしてもらう必要があるんですよ!
暖かい所に生息するお魚さんが急に常温の水に入れられたら…?
体の小さいお魚さんなら、びっくりして弱ってしまうわ!
そうですよね、更に移動するときのの激しい揺れがきたら、怖いですよね。
1ヵ月ぐらい前から引越に慣れてもらう準備が必要で、具体的には
- お水の入れ替えに慣れさせる
- 常温の水に近い温度に慣れさせる
- 生き物に断食してもらう
ようにお願いしているんです。
そんなに色々準備があったんですね!
詳しく教えてください!
1か月前~水槽の水の入れ替えをしよう
引っ越しの時に大きく環境が変わると、お魚さんは非常にストレスを感じます。
引っ越しの1ヵ月程前ぐらいから、水の入れかえの頻度を少し増やして、慣れさせておくと引っ越しにも生き物が驚かないので良いですよ。
ただ、頻繁に水の入れ替えをするとストレスが掛かりすぎて、引越当日に弱っていまいますので、加減が必要ですよ。
7日前~水温管理をしよう
一般の引っ越しの時には家の水温管理のようにクーラーをつけたり、ヒーターで温めたりはできません。
他の生き物たちには常温に慣れていて貰う必要があります。
引っ越しの約1週間ぐらいから、水温を1~3度程度調節して常温に近い水に慣らしておくと、引っ越し当日のストレスが軽減されますよ。
あまり急激に温度の変化をつけるとストレスが溜まってしまいますので、少しづつ温度調節してあげて下さいね。
3日前~エサを控えよう
引っ越しの時は、パッキング用の袋などに生き物を入れて運ぶことが多いですよね?
狭い袋の中で排泄をして、泳いでいる水を汚してしまうと、お魚さんのストレスになってしまうんです。
3日ぐらい前から徐々にエサの量を減らして、引っ越し1日前には完全にエサをストップします。
そうすると排出物も少なくすみ、綺麗なお水で引越しが出来ますよ。
実はお魚さんたちは、2~3日程度であればエサをとらなくても平気なんですよ!
食事を控えるより、水中の濁りの方がダメージが大きいんですね。
当日 一番最後に梱包・最初に解放しよう
引越しは体の小さい生き物たちにはかなりの負担になります。
引越業者に任せたり、自分で運ぶ場合でも生き物は他の引越し荷物の
一番最後に梱包し、一番最初に水槽の立ち上げをして魚たちを解放してあげてください。
引越のストレスで弱っているので当日も、餌の量は少なめにあげるようにしてくださいね。
引っ越し後1習慣は、生き物たちの体調を整える期間!
生き物の様子をみながら徐々にエサの量をもとに戻していきます。
引越し当日はストレスがかかっているので、一度に元の量をあげずに徐々に増やして行ってあげてくださいね。
水温も急に適温まで調節せずに、常温の状態から1週間程度かけて徐々に適温に戻していってあげてくださいね。
まとめ
水槽の引っ越しの確認
- 一般的な60cm水槽の重量は140kgぐらいある
- 60cm以上の水槽の場合は水槽設置可かの確認をする
- 大型水槽を設置場所確認をする
- 大きい水槽は動線の確保をする
自分で水槽を運ぶポイント
- 手で持ち運べるぐらいの小さい水槽であればエアーポンプを入れて水槽ごと移動できる
- 飼育水・レイアウト材・生き物・低砂・水槽の順番で梱包する
業者にお願いする場合
- ペット引っ越しの取り扱い業者に聞く一般引越業者の一覧
- アクアリウム専用の引越業者『アクア便』を使う
準備すること・引越し後にすること
- 1ヶ月前から水槽の水の入れ替え頻度を増やす
- 7日前から水温管理±3度程に調整して常温に近づける
- 3日前から徐々にエサを控える
- 引っ越し当日、生き物は一番最後に梱包・最初に解放する
- 引っ越し後は、生き物の餌の量・温度管理で徐々に体調を整えてあげよう
水槽の引越しは、生き物たちにも、物件選びにも、引っ越し作業にも大変気を使う作業だということが分かりました。
新居で水の中の生き物たちと暮らすためにも、入念な準備をして、楽しい生活を送ってくださいね。
まだ直接引越業者に電話見積もりをしているんですか?
その判断、めちゃめちゃ損ですよ。
引越業者が提示する金額が、一番安いとは限りません。
むしろ営業マンは「価格交渉をすることを前提」で話すので、何も知らないでいると「本来の2倍以上」お金を取られてるかもしれませんよ。
仮に単身引越しの金額が10万円と言われた場合、ホントは5万円程度で引越しができたかもしれません。
その差は5万円です!
お得に引っ越す方法を知らないだけで、悲劇が待っています。
働いて稼ぐとしても、時給1,000円として頑張っても50時間も必要です。
1ヶ月のうち4分の1も、タダ働きになっちゃいますよ。
逆に5万円あったら、何をしようかな?もし引越し先にエアコンが無くても、あなたに知識があったお陰で、ほぼ無料で手に入りますよ。
引越しを頑張ったんだから、ご褒美に美味しいものを食べちゃいましょう!
上手に引越しをする人は、これと言って難しいことをしている訳ではありません。
「一括見積もりサイト」を活用して、「価格交渉をする」たったこの2つだけです。
どんな見積もりサイトが良いのか?
あなたに合ったベストな見積もりをしましょう!
実は、家に大きな水槽があるんですが、
熱帯魚や生体が快適に過ごしている水槽を、どうやって新居まで運べばいいか検討がつかないんです。