引越業者を利用する時、貴重品は特に慎重に扱ってほしいですよね。
ですが、不幸にも引っ越しの最中に壊れる事や無くなる事も可能性としては考えられます。
そういった場合に賠償請求の対応はどうするか?
また、未然に防ぐためには何をするべきか?今一度確認しておくことが大切です。
目次
意外と多い!?貴重品をめぐるトラブルの年間相談件数は・・・
なんだ、昼休みなんだからゆっくりしようよ。
異動してきて早速元気だな・・・。
奥さんとケンカでもしたの?
半分正解・・・解決しないとケンカになることなんだよ。
昨日引っ越しを終えて荷解きをしたんだけど、貴重品が無くなってしまったんだよ!
妻が大事にしていたダイヤの指輪が見当たらないんだ。
なんだって!そりゃ大変だ。
異動してきた同僚のNくんが、奥さんの指輪を無くして困っています。
こういった引っ越しの際に起こる貴重品を巡るトラブルって、できれば避けたいですよね。
みなさんも、こういった経験はありませんか?
- パソコンの運搬をお願いしたら、業者の梱包(こんぽう)が不十分で引越し先で壊れた。
- ワレモノ注意と書いておいたのに、高級なお皿が雑に扱われて割れていた。
- 小さいアクセサリ類があると伝えていたのに、一部なくなっていた。
上記のような事例は、実は珍しくないんです。
近年の調べでは、貴重品を巡るトラブルについて年間約2,300件もの相談が寄せられていることがわかっています。
※上記のデータは、引用元より2019年9月30日に集計されたものです。
こんなに!?
相談せずに泣き寝入りした人もいると考えれば多いな・・・。
この辺りの対応は引越し業者の質によるんだよな。
事前に口コミや評判をチェックすることが大切だね。
万が一業者が取り合ってくれない場合は、あきらめず消費者センターに相談するようにしたほうがいいよ。
こういった場合は弁償はしてもらえる?賠償請求はいつまでに?
というかNくん。
そんなに大事なものなら、業者に伝えておけばよかったんじゃないの?
いや、まさか無くなるなんて思っていなくて。
なあ、こういう貴重品がなくなった場合って引越し業者に弁償してもらえるのかな?
うーん。
もし、本当に業者の責任で無くなったのなら早めに言わないといけないよ。
それに弁償はしてもらえたとしても、全額は難しいかも。
あとは、そうだな・・・業者が貴金属を受取拒否しているようだったら対象外になっちゃうね。
マジかよ!どうしよう。
預けた貴重品に不備があれば、当然「弁償してほしい!」という気持ちは出てくるものです。
しかし、こういった荷物の運搬に関しては標準引越運送約款(やっかん)という決め事がされています。
中には「こういった場合は一切弁償できません」といった決め事もされていますので、注意が必要です。
今回は、特に問題になりやすい以下の3点をピックアップしてみました。
- 賠償請求の有効期間
- 弁償される金額
- 賠償の対象にならないもの
一部抜粋:標準引越運送約款
文章ではわかりづらい点もあるので、今回はトラブルが起きてしまった3人の方に体験談をお話してもらいました。
賠償請求ができる期間は3ヶ月まで
引っ越ししてから半年が経ち、段ボールにしまってあった扇風機を出すと、なんと羽が折れていたんです。
引っ越し前にはない傷だったので、慌てて引っ越し業者に連絡しましたが、「弁償には対応できません」の一点張り。
なぜ弁償してくれないのでしょうか、悔しい気持ちでいっぱいです。
請求できる期間は3ヶ月までと定められています。
それ以上経過してしまうと無効となってしまうので、不備に気づいたらすぐ連絡する事がオススメです。
オフシーズンの物も、引越し後に一度段ボールから出して状態を確認しておくといいね。
また例外として、業者が紛失や破損を認めている場合は、3ヶ月以降でも請求ができます。
全額返ってくる可能性は、ほぼゼロ
引っ越しの際、10年前に20万円で購入したイヤリングが壊れていました。
業者によれば「3万円までしか弁償できません」と言われてしまいました。
価値のあるものなのに、この程度の金額では納得できません。
弁償される金額は、専門家が査定したうえで時価計算とされています。
時価というのは物の状態や、その時の需要などで大きく変わってくるものです。
Bさんのように当時20万円だったイヤリングでも、10年も使用していたら傷や汚れが発生して、流行も変わってしまいますよね。
そうすると自然に物の価値が下がり、購入した時よりも大幅に価値が下がるんです。
購入当時はピカピカの新品で流行の最先端の品でも、現在では傷だらけで流行遅れの品と思われてしまいます。
すると当然、時価は20万円よりも安く査定されてしまうんです。
なるほど、リサイクルショップと同じ様に査定されるのか。
それに、弁償できる上限額が決められている業者が多いみたいだね。
業者が受取拒否のできる貴重品は、弁償の対象にならないことも?
有名画家の描いた絵を汚されました。
弁償してほしいと頼んだところ、「賠償の対象外です」と言われてしまい、途方にくれています・・・。
一見、業者の対応が冷たく見えてしまうかもしれません。
でも実は、引越し業者が一部運搬を拒否できる荷物があるんです。
- 現金
- 株券
- 宝石、貴金属
- 通帳
- キャッシュカード
- 印鑑
- 動植物
- 美術品
- 骨董品
- ピアノ
- 危険物(火薬や薬品など)
こういった荷物は、業者が事前に確認する義務があります。
同時に、貴重品があると伝えておくことは利用者の義務です。
これらをなんの連絡もなく梱包すると最悪の場合、弁償の対象外となってしまいます。
この場合、受け取れない物を隠して運搬させてるわけだから利用者側が規約違反をしていることになってしまうね。
うっ、オレの場合これに当はまっちゃうかも。
受け取れない物があるなんて思ってもみなかったな。
やっぱり目の届く場所にあることが一番安心!
皆さま、お気づきでしょうか?
ここまでで紹介したトラブルは、全て引越し業者に運搬を依頼した際に発生した事例なんです。
「これは貴重品だ」とわかっている本人が運搬することで、こういったトラブルは大幅に回避でき、安全に引っ越しが行えます。
引っ越しのプロといえど、まして人に任せるということは、少なからずリスクはつきものです。
不慮の事故や、連絡不足による不備が発生してしまうかもしれません。
なので、持ち運べる物はできるだけ自己責任で管理することがオススメです。
今回紹介したようなトラブルは、誰にでも起こり得ることなんだよな。
自分の物は自分で守る、ということが大切だね。
そうか・・・。
指輪や通帳類なんかは荷物にならないし、目の届く場所にあると安心するな。
まとめ
貴重品をめぐるトラブルについて
- 相談だけでも年間2,300件以上もの事例が確認されている
- 業者によってはワレモノ等を配慮してくれない所が存在する
- 業者がトラブル対応に取り合ってくれない場合は消費者センターへ相談することも大事
賠償請求についての決まりごと
- 賠償請求は引越し後3ヶ月位内に行う必要がある
- 弁償される金額は時価で査定されるため、全額返金は難しい
- 貴金属や美術品など、高価なものは業者が受取拒否をする場合が多い
- 受取拒否している物を報告せず運搬させると、利用者の規約違反となり賠償の対象外となることがある
貴重品を守るためにも!
- 小さな物や壊れやすい物は目に届く場所に置き、自分で取り扱う!
まあ、今回の件正直に話して謝ったほうがいいかもね。
だな・・・来月から小遣いないだろうなぁ。
チリンチリン・・・
お?何か落ちた。
・・・って、席の下にダイヤの指輪が!!
あーそっか、オレのカバンに入れて運んだことを忘れてた。
いやーひこ助心配かけたな、悪い悪い!
さあ午後からも元気だして行くぞー!
・・・本当元気なヤツ。
まだ直接引越業者に電話見積もりをしているんですか?
その判断、めちゃめちゃ損ですよ。
引越業者が提示する金額が、一番安いとは限りません。
むしろ営業マンは「価格交渉をすることを前提」で話すので、何も知らないでいると「本来の2倍以上」お金を取られてるかもしれませんよ。
仮に単身引越しの金額が10万円と言われた場合、ホントは5万円程度で引越しができたかもしれません。
その差は5万円です!
お得に引っ越す方法を知らないだけで、悲劇が待っています。
働いて稼ぐとしても、時給1,000円として頑張っても50時間も必要です。
1ヶ月のうち4分の1も、タダ働きになっちゃいますよ。
逆に5万円あったら、何をしようかな?もし引越し先にエアコンが無くても、あなたに知識があったお陰で、ほぼ無料で手に入りますよ。
引越しを頑張ったんだから、ご褒美に美味しいものを食べちゃいましょう!
上手に引越しをする人は、これと言って難しいことをしている訳ではありません。
「一括見積もりサイト」を活用して、「価格交渉をする」たったこの2つだけです。
どんな見積もりサイトが良いのか?
あなたに合ったベストな見積もりをしましょう!
なぁひこ助~聞いてくれよ!