あなた、どうしたの?
・・・って、なにコレ!?!?
下の階の者です。
昼夜問わず、
ドンッ!ドンッ!
や
バタバタッ!バタバタッ!
と、子供が飛んだり走り回ったりするような騒音で悩まされています。
少しどうにかならないものでしょうか?
もしもこれで状況が改善されないようでしたら、管理会社に通報いたします。
どうやら、「騒音の苦情の手紙」みたいだ。
たしかにウチにはちびちゃんがいるけど・・・。
カーペットを敷いたりしてかなり気を遣っているわよね?
それに「昼夜問わず」だなんて。
そんなことあるかしら?
少し神経質な人なのかもしれないな。
ほっとくわけにもいかないし、どう対処したらいいか考えよう。
下の階の住人から、「騒音の苦情の手紙」を投函されてしまったひこ助の家。
ひこ助とひこ美には、5歳になるやんちゃ盛りの息子「ちびちゃん」がいます。
しかし、手紙の内容から「少し神経質な人かもしれない」と考えた上で行動しようとしています。
さて、集合住宅などでは、上や隣の部屋からの音に悩まされてしまうことってありますよね?
そんな騒音にたいして、「相手に手紙を出して対処しよう」と考えたことはありませんか?
今回は、「手紙を投函されてしまった側の立場」からも、手紙で苦情を伝えるときの注意点などをご紹介したいと思います。
目次
手紙で伝えるメリットは?
まず、苦情を伝えるための方法に手紙を選ぶことのメリットには、どんなものがあるのでしょうか?
- 匿名性がある
- 直接相手と対面することで、感情的になる心配がない
- 文章にすることで、落ち着いてじっくり考えることができる
- 時間帯にとらわれない
手紙で伝えてくるなんてちょっと
「怖い」
と感じてしまったわ。
うん。
手紙だと、文面から
「相手の表情」
とか、そういった部分を読み取らないといけないからね。
もし文面が「無表情」だったり、恐いものであったら、相手に恐怖感を与えてしまうね。
このように、手紙は書き方によっては、相手に恐怖感を与えることもできてしまいます。
しかし、あなたは騒音主に恐怖感を与えて復讐したいのでしょうか?
そうです、目的は
「騒音主に、騒音の元を改善してもらって、問題解決すること」
ですよね。
ですから、真っ赤な文字だらけの警告文だとか、新聞紙などから文字を切り貼りした怪文書を制作するのはやめましょう・・・。
そんなことをしても誰も幸せにならないよね。
それでは、先に挙げたメリットとデメリットを詳しく見ていきます。
匿名性がある
手紙の場合、あなたの名前を書かずに送れば、誰が書いたのか相手にはわかりません。
ねぇあなた、ここに
「下の階の者です」
って書いてあるわよ。
そうだな。
だとしたら差出人は、1つ下の階の同じ部屋番号の人かな?
その可能性は高いですが、部屋番号や名前がしっかり書かれていたわけではないので、
「あの部屋の住人かな?」
程度に留めておくといいですよ。
また、手紙を書く場合には、基本的には「差出人は書かない」ことを強くオススメします。
相手によっては、それが元で嫌がらせをし始めるケースも考えられるからです。
これは、実際のAさん(20代 会社員 女性)の体験談です。
隣の部屋の男性が、いつも夜遅くに帰ってくる人みたいでした。
それで、帰ってきてから寝るまでの時間、深夜まで毎晩毎晩音がうるさかったんです。
はじめは我慢していたんですが、限界がきてしまって、つい
「隣の部屋の者ですが」
と手紙を投函してしまったんです。
それ以降、かえって大きな音を出されたり、インターホンを鳴らされたりして本当に怖かったのですぐ引っ越しをしました。
今思えば、差出人が誰なのか書いたのが失敗でした。
せっかく手紙という方法をとるのなら、匿名性を最大限に活かしましょう。
残念ながら、相手が善良な人だけとは限りません。
自分の身を守るために必要なことは、徹底していくと良いでしょう。
直接相手と対面して、感情的になる心配がない
誰しも人間ですから、
「ちゃんと言いたいことを頭の中に整理してから訪問したのに」
と、後悔してしまう可能性は必ずあります。
いくらシミュレーションしていったとしても、実際に相手と対面すると勝手が違います。
「こちらは冷静に、丁寧に話しているのに、返事が適当だ」
などと感じてしまうと、つい口調が荒くなってしまい、そのままトラブルに発展してしまうことだってあります。
次のポイントにも通じるところですが、手紙であれば、最初から最後まで冷静沈着に意思を伝えることができるのです。
もしこの神経質そうな人に、面と向かってあることないこと指摘されつづけたら僕も冷静でいられるかどうか・・・。
ご近所さん同士の普通の世間話とは違うからね・・・。
やはり「苦情」を面と向かって言われるのは決して気持ちのいいことではないわね。
「苦情」を面と向かって話すのは、相手とトラブルに発展する可能性が高いです。
あくまでも丁寧な文章で、手紙で伝えると良いでしょう。
また、普段からしっかりエントランスなどで会ったときにあいさつなど交わしておくと、何かあったときに穏便に解決できるのかもしれませんね。
文章にすることで、落ち着いてじっくり考えることができる
「文章に起こす」という作業で、今回の騒音問題についてのあなたの考えがはっきりしてくるかもしれません。
漠然と感じていたり、考えていたことを、
「話す」
「書く」
といった方法でアウトプットすると、話しながら、あるいは書きながら、
「あ、自分ってこんな風に思ってたんだ!」
と驚くことってありませんか?
先ほどのポイントでも、
「相手と話していたら、想像していたより強い口調で話してしまった」
ということがあるのだと思います。
つまり、想像していたよりも自分は相手にたいして怒っていたんだな、というケースです。
それじゃこの人、実はこの文面の感じよりもヒートアップしている可能性もあるってこと?
その可能性もあるだろうね。
でも、とりあえず今回は手紙という方法を取ってくれて良かったよ。
穏便に済ませられるようにがんばろう。
時間帯にとらわれない
自分と騒音主との生活リズムが合わないという場合もあるでしょう。
「平日の昼間は自分が時間をとれない」
「週末になると相手がいつもどこかへ出かけていて会えない」
など、騒音について話したくても時間帯が合わないのであれば伝えられません。
その点、手紙をつかえばそういった問題がなく相手に意思を伝えることができます。
この手紙はいつ投函されたんだろう?
全然気づかなかったな・・・。
でもこれ、投函されたときに鉢合わせしたりしなくて良かったわよね。
そうだね。
せっかく手紙を書いてもらったのに、投函のタイミングで鉢合わせって、お互い望んでいない展開だよね・・・。
手紙で伝えるデメリットは?
次に、苦情を手紙で伝えた場合のデメリットについて考えてみましょう。
- 投函するときに、騒音主と鉢合わせしてしまったり、他の居住者に見られてしまうことがある
- 手紙の内容から、差出人がわかってしまうことがある
まとめると、上のようなことが考えられます。
それでは、それぞれ詳しく見ていきましょうね。
投函するときに、騒音主と鉢合わせしてしまったり、他の居住者に見られてしまうことがある
もしこうなってしまうと、せっかく手紙を書いて用意した意味がありませんね。
手紙によるメリットがほとんど失われてしまいます。
騒音主とばったり鉢合わせしたり、または投函する瞬間を他の居住者に目撃されてしまう、なんてことにならないために、投函の時間を深夜にしてみるなど工夫するといいですね。
きっとこれも夜中にコッソリと投函されたものなんだろうな。
昼間だとやっぱり家の人間とばったり遭遇してしまう可能性が高いからな。
私もばったり遭遇!なんてしたくないし、コッソリ投函してくれてよかったわ。
集合住宅での生活はかなりデリケートだから、ときにはこういうコソコソした行動も必要よね。
また、絶対に鉢合わせにならない保証がないから不安だ!
といった方は、管理会社の人に相談して、投函をお願いするのもアリです。
まったく住人間の問題には無関心、という管理会社も存在するという情報もありますが、基本的には管理会社の仕事の範疇ですから、気負いせずに相談して大丈夫ですよ。
手紙の内容から、差出人がわかってしまうことがある
さらに、差出人の名前を書かず匿名で手紙を書いたつもりになっていても、明らかに手紙の内容から
「これは隣の部屋からだな」
「下の階の人からだな」
という風に、差出人を特定されてしまうこともあります。
例えば、相手が角部屋の住人だった場合は、隣の部屋はあなたしかいないわけですから、
「隣の部屋でないとわからないような情報はわざと伏せる」
であったり、
「自分の個人情報はできるだけ書かない」
など、匿名性を保てるような文章にすると良いでしょう。
手紙を書くときの注意点は?
それにしてもこの手紙、すごく「感情的」だと思わない?
たしかに、最後に
「改善されないようなら、管理会社に通報します」
なんて書いてあるしな。
仮に、本当に私たちに非があったとしても、一通目からこんな警告みたいな内容は嫌な気分になるわね。
「手紙を書くのが苦手だけど大丈夫かな?」
「どんな内容を書いたらいいんだろう?」
と思っている方も多いのではないでしょうか。
ここからは、そんなあなたの疑問に答えるような情報をお届けしていきますよ。
丁寧に礼儀正しく書く
いくら相手が騒音を出してあなたを困らせているとしても、丁寧で礼儀正しい文章を心がけるようにすると、意見をすんなり受け入れてくれるケースが多いです。
相手をむやみやたらに刺激するのではなく、丁寧語で、相手にこれからの音の出し方について提案するような内容にすると、効果的ですよ。
今回、ひこ助たちが受け取った手紙には、挑発してくるような書かれ方がされていますよね。
問題解決のためには、相手を刺激したり挑発したりするのは逆効果になってしまいます。
悩んでいることを具体的に簡潔に書く
手紙には、
「昼夜問わず、
ドンッ!ドンッ!
や
バタバタッ!バタバタッ!
と、子供が飛んだり走り回ったりするような騒音で悩まされています。」
と書いてあるわね。
ちび助は夜、ぼくらと一緒に眠るまで元気に遊んでいるよね。
けれど、ソファやベッドから何度も飛び降りたり、フローリングを深夜まで走り回ることはないよね。
それに床にはエリアラグを敷いたりして工夫しているものね。
それでもそんなに下へ響いているのかしら?
ひこ助とひこ美のように、自分たちの出している音がどれくらい他の部屋の住人に影響を与えているかはわからないものですよね。
実際に「騒音」と呼ばれるような音を出していても、本人の自覚がなく、手紙で近隣の住人から指摘されたことで初めて自分の生活を見直した経験をしている方もいます。
1年くらい前の出来事です。
引っ越してきて2ヶ月くらい経ったときに、ある日ポストに手紙が入っていました。
内容は、
「引っ越しが済んでしばらく経ちましたが、今でも生活音なのか、音が大きくて困っています」
というものでした。
それまでまったく無意識というか、自分が騒音に近い音を出しているのに無自覚だったんです。
差出人はアパートの下の階の方でしたので、それからすぐに訪問させていただいて、謝罪と、今後気をつけることを約束しました。
引っ越しでから1ヶ月は、荷ほどきなどが原因だろうと、しばらく我慢してくれていたようでした。
年配の、とても良い方で、それから現在でもいろいろとお世話になってしまっています(汗)。
このように、ただただ
「音がうるさい!」
「静かにしろ!」
などと書いても、相手はどうしたらいいのかさっぱりわかりませんよね。
手紙の内容には、具体的に、そして簡潔に
- どのような音が
- どのくらいの時間帯に
気になっているのかを書くことが大切なんです。
手紙の例文
では実際の手紙の一例をご紹介します。
〇〇様へ
突然のお手紙、失礼いたします。
実は、この度はお願いしたいことがあり、お手紙を書かせて頂きました。
それは、日中、夜中問わずに子供が走り回ったりする音が気になったということです。
夜の時間ですと、私どもも休んでいる時間帯ですので、どうか一層のご配慮を頂ければ幸いです。
〇〇様のご家庭の事情もございますことは承知の上、どうかよろしくお願い致します。
今回、ひこ助とひこ美に手紙を送ってきた方も、上のような手紙を送っていたら、警戒されることもなかったと思います。
最低限の手紙のマナーを守りつつ、伝えたいことは簡潔に書くと読んだ方も印象が良いですね。
手紙を書く以外の対処法はある?
一般的な対処法は、「管理会社に相談する」だと思います。
第三者に間に入ってもらうことで、無用なトラブルに巻き込まれなくて済みます。
それに、「居住者の居住環境を整える」のが管理会社の仕事ですから、気負いすることなく気軽に相談すると良いでしょう。
一部、こういった相談を受け付けてくれない管理会社があるようですが、ハッキリ言って別な管理会社の管理する物件に引っ越した方がいろいろな面で快適になると思いますよ。
この手紙の人は、まずこっちに手紙を寄こしてきたってところだろうね。
管理会社にまで話が及んでこじれてしまうといろいろ面倒だなぁ。
ねぇ、あなたちょっと行ってきてサッと話聞いてきてよ。
ウーム・・・。
そうしたほうがいいかもな。
もしあなたが手紙を投函されてしまったら?
さて、今回苦情の手紙を出されてしまったひこ助一家でしたが、どう解決するのでしょうか?
思ったんだけど、ウチのちびちゃんはいつも夜10時以降はぐっすり寝ちゃってるわけだから、夜中もうるさいなんてことは絶対にないはずなのよ。
ね?ちびちゃん?
ダー!
そうなんだよな。
じゃあそれも伝えるつもりで今からちょっと話しに行ってくるよ。
どうやらひこ助が直接、送り主と思われる下の階の住人のもとへ向かったようです。
トラブルに発展しないといいのですが・・・。
このようなケースでは、直接話しに行くのは大丈夫そうですが、女性の一人暮らしだと顔も知らない相手のところへ乗り込んでいくのは考えにくいですよね。
そういった場合には、「投函された手紙を持って管理会社へ相談」に行くことをオススメします。
決して自力で解決することにこだわらず、賃貸物件に住んでいるのであれば管理会社をきちんと有効活用していくと良いですよ。
仮にトラブルに発展してしまったとしても、それは管理会社が解決するために動いてくれます。
トラブルの内容によっては、警察に頼ることもあるでしょう。
まとめ
手紙で苦情を伝えるメリットは?
- 匿名性を保てる
- 直接対面することで冷静さを欠く心配がない
- 文章にすることで考えを整理することができる
- 時間帯にとらわれない
手紙で苦情を伝えるデメリットは?
- 投函するときに騒音主や他の住人に見られてしまうことがある
- 手紙の内容から送り主がわかってしまうことがある
手紙を書くときの注意点は?
- 丁寧に礼儀正しく
- 悩んでいることを具体的に簡潔に
- 本文中で例文をご紹介しました
手紙を書く以外の対処法は?
- 管理会社に相談すると良いです
もし苦情の手紙を投函されてしまったら?
- トラブルにならない程度に謝罪&お話しに伺う
- 手紙を持って管理会社に相談する
- トラブルの内容によっては警察に任せる
さて、その後のひこ助一家はどうなったのでしょうか?
翌日、夫婦がリビングで話しています。
結局、騒音の出元はウチじゃなかったのね。
ああ、そうみたいだ。
話が噛み合わなかったからその後、管理会社へ連絡したんだ。
それで管理会社の人が送り主の部屋から音を聞いてみたんだけど、真上からではなく別な方向からだったみたいだよ。
手紙の送り主さんは、ウチに小さな子供がいることを知っていて、その先入観からウチが出元だって思い込んでいたらしい。
そういうことだったのね!
ちびちゃんも、ウチへの疑惑が無事に晴れてよかったわね。
ヤー!
まだ直接引越業者に電話見積もりをしているんですか?
その判断、めちゃめちゃ損ですよ。
引越業者が提示する金額が、一番安いとは限りません。
むしろ営業マンは「価格交渉をすることを前提」で話すので、何も知らないでいると「本来の2倍以上」お金を取られてるかもしれませんよ。
仮に単身引越しの金額が10万円と言われた場合、ホントは5万円程度で引越しができたかもしれません。
その差は5万円です!
お得に引っ越す方法を知らないだけで、悲劇が待っています。
働いて稼ぐとしても、時給1,000円として頑張っても50時間も必要です。
1ヶ月のうち4分の1も、タダ働きになっちゃいますよ。
逆に5万円あったら、何をしようかな?もし引越し先にエアコンが無くても、あなたに知識があったお陰で、ほぼ無料で手に入りますよ。
引越しを頑張ったんだから、ご褒美に美味しいものを食べちゃいましょう!
上手に引越しをする人は、これと言って難しいことをしている訳ではありません。
「一括見積もりサイト」を活用して、「価格交渉をする」たったこの2つだけです。
どんな見積もりサイトが良いのか?
あなたに合ったベストな見積もりをしましょう!
ん?手紙?
・・・!!
・・・おい、ひこ美、これを見てくれ。