引っ越しを業者に頼んだ時、以前の引っ越しと比べて料金が高いと感じた経験はありませんか?
どんな条件で見積もりを取ったの?条件で料金は結構変わるって聞いたことがあるよ。
引っ越し料金は、同じ行き先、荷物の量でも、選ぶ条件によって全く金額が変わってきます。
少しでも安く引っ越しができるようポイントをご紹介します。
目次
引っ越し料金ってどうやって決まるの?
引っ越し料金は以下のような項目から計算されて算出されています。
- 基礎運賃
- 実費
- オプション料金
それぞれの考え方を見ていきますね。
業者で差が出ない項目「基礎運賃」
基礎運賃とは、国土交通省で決められた料金基準のことで、引っ越し業者はこの基準にならって金額を決めているので、基礎運賃の金額に大きな差が出ることはありません。
基礎運賃には、「時間制」と、「距離制」があります。
「時間制」とは、基礎時間が4時間か8時間で設定され、1時間ごとに料金が加算されるというものです。
それに対し「距離制」は基礎距離が100キロメートルで設定され、さらに100キロメートルごとに料金が加算されます。
この時間制、距離制のいずれかに、下記が加えられて基礎運賃が確定します。
- トラックの大きさ
- 割り増し料金
- 車両留置料
トラックの大きさは、軽トラック、2トンから4トンなどさまざまあります。
基本的に大きくなればなるほど料金は高くなります。
「割り増し料金」とは、休日・深夜・早朝の場合に加算されるものです。
「車両留置料」とは荷物の積み込みや積み下ろしのためにトラックを停めておくためのものです。
トラックを停めておける時間には制限があるので、それを超えるときにはこの料金が加算されます。
実際にかかる料金「実費」
実費は基本的に下記の3つからなっています。
- 人件費
- 資材料
- 交通費
「人件費」は作業してくれる作業員の方の人数です。
「資材料」は段ボールなどの梱包材にかかる料金です。
そして「交通費」は高速道路を使ったり、船や飛行機を使った場合にかかるものを指します。
これらも料金を抑えるポイントがありますので、後ほどご紹介しますね。
ここで差が出る!「オプション料金」
エアコンやアンテナの取り外し・取り付け、洗濯機の取り外し・取り付け、家具の防虫・消毒、ピアノ運搬などが当てはまります。
これらは引っ越し業者によって料金が異なりますので、見積もりの際に比較するポイントとなります。
なぜ同じ引っ越しなのに料金に差があるの?
ここまででご紹介した項目が全く同じでも、引っ越し業界には「繁忙期」と「通常期(閑散期)」があるため、どちらの時期で引っ越すかによって料金は大きく変動します。
繁忙期は価格が高い
進学、就職、転勤、など、生活スタイルが変化する人が多いのが3月~4月ですので引っ越しも多くなりますね。
1年で最も引っ越しをする人が多い時期なので、この時期を「繁忙期」と考え、ほとんどの引越し業者が料金を高く設定しています。
価格を下げなくても自然とお客さんが来るため価格は高めになっていますし、辞令から新しい勤務地で働くまでの時間がないので他の業者と比較せず即決してしまう人も多いことも価格が高い要因の1つです。
この時期はトラックの空きもなかなか出にくい時期なので、予約も取りにくくなります。
引っ越しの日程が決まり次第、早めに予約をするのが良いですよ。
通常期(閑散期)でも時期によって価格に差がある
3月~4月の繁忙期よりは価格が抑えられているのが通常期ですが、中でも少し料金が上がる月があります。
- ゴールデンウィーク
- 7月、8月の夏休み、お盆など長期休みの期間
- 9月、10月の転勤が多い期間
これ以外の期間が基本的に閑散期となります。
閑散期は引っ越しの予約が減るので、稼働していないトラックが増えます。
引っ越し業者はトラックを常に稼働させていることが利益を増やすことに繋がるので、通常価格から値引きをして予約を受けることがあります。
その結果、繁忙期より通常期、通常期より閑散期が安い料金となるのです。
少しでも安く引っ越す方法
曜日、時間で安いところを選ぶ
引っ越し料金は、曜日や時間によっても差があります。
週末や祝日は平日に比べて予約が多く入りますので、その分料金は高く設定されていますし、引っ越しは朝からを希望する人が多いので、午前中の枠は高い価格設定になります。
また、日取りの吉凶を決める「六曜」を気にする人も多いので価格設定に関わってきます。
このように大安を選ぶ人が多いため、価格は高めに、反対に仏滅や赤口はあまり好まれない傾向にあるため予約が取りやすく価格も抑えめな設定な場合が多いです。
料金を抑えたい場合はこれらをポイントに予約をすると良いですよ。
詳しくは各引っ越し業者の公式サイトでも確認ができます。
例としてサカイ引越センターの「かんたん引越し予約カレンダー」を見てみます。
出典:株式会社サカイ引越センター
ここでは1番安い時期を赤、次に安い時期を青、高い時期を緑で表示しています。
このように同じ月の中でも料金に差があることがわかりますね。
また、20日頃から月末は引越しが多くなるので、今まで赤や青で表示されていた曜日も関係なく緑になっており、料金が高くなります。
オプションを確認する
引っ越し業者によって1番差が出るのがこのオプションサービスです。
荷物搬出時の家具の掃除、洗濯機のアースの取り付けなどのサービス面や、ダンボール○枚プレゼント、お掃除用品プレゼント、など特典も色々あります。
一見見積もりの値段が高いようでも、サービスを含めて考えると結果安かった、安心できる業者だった、ということもあります。
金額のみで決めてしまわないよう、内容をしっかり確認してくださいね。
なるべく安く済ませたい場合は、プレゼントしてもらえる枚数以外のダンボールはスーパーやドラッグストアなどでもらったり、1度誰かが使用したリサイクルダンボールがあるかどうかを聞いてみると良いですよ。
オプションサービスはなるべく使わないことが値段を抑えたい場合は重要です。
見積もりを複数社から取る
引っ越しの見積もりは複数の業者から取ることが絶対必要です。
順番としては以下の通りです。
- 複数の引っ越し業者に見積もりを依頼する
- 特に気になる業者に1番安かった見積もり業者の金額を伝える
この順番で見積もりを取ることで、引っ越し業者は自分の会社を選んでもらいたいので、値引きをしてくれることが多いです。
訪問で見積もりを頼んだ場合、「即決してくれたらこれだけ値引きします」と即決すようグイグイ攻めすぎてきたり、比較対象で出した見積もり会社の良くない点をたくさん並べてくる会社には注意してくださいね。
即決は確かに最大の値引き要素になるので、元々価格次第では決めようと思っていた引っ越し業者なら使える手法です。
先ほど示した順番で見積もりを複数の業者から取り、気になる引っ越し業者に訪問見積もりに来てもらった際に決めると良いですよ。
複数の業者から見積もりを取る時に、一社ずつ取っていては時間がかかって大変です。
一括見積サイトを使えば簡単に複数社を比べることができるので、ぜひ使ってみてくださいね。
まとめ
引っ越し料金ってどうやって決まるの?
- 「基礎運賃」「実費」「オプション料金」の3つから計算される
- 「基礎運賃」は時間と距離によって決められるもの
- 「実費」は人件費や梱包材などでかかるお金のこと
- 「オプション料金」はエアコンやピアノなど特殊な荷物の運搬についてかかるお金のこと
引っ越し料金に差が出る理由は?
- 引っ越し業界には「繁忙期」と「通常期(閑散期)」が存在する
- 3~4月は進学・就職・転勤などで引っ越し案件が多く「繁忙期」と呼ばれる
- 「通常期(閑散期)」でもゴールデンウィークなどの長期休みは高くなる傾向
少しでも安く引っ越すためには?
- 安くなる「曜日」や「時間帯(午前・午後)」を選ぶ
- 週末や祝日、時間帯は午前中が人気のため料金が高くなる傾向
- 「六曜」のうち「大安」は縁起が良いとされるため割高になる傾向(「仏滅」「赤口」なら安い)
- オプション料金をなるべく抑える工夫をする
- 複数の業者から見積りを取る
以上、引っ越し料金が高くなってしまう原因や、それを抑えるための方法について見てきました。
なるべく3~4月の繁忙期ではなく、それ以外の閑散期に引っ越しの予定を立てたり、午後の時間帯を選ぶのが良いのではないでしょうか。
また、「大安」など「六曜」の考え方は廃れつつはありますが、まだまだ日本では根強いです。
実際に料金が変わってきますので、大手業者の公式サイトの料金カレンダーを活用することで、少しでも料金を抑えることができますよ。
ポイントはたくさんありましたが、しっかり抑えてお得な引っ越しをしてくださいね。
まだ直接引越業者に電話見積もりをしているんですか?
その判断、めちゃめちゃ損ですよ。
引越業者が提示する金額が、一番安いとは限りません。
むしろ営業マンは「価格交渉をすることを前提」で話すので、何も知らないでいると「本来の2倍以上」お金を取られてるかもしれませんよ。
仮に単身引越しの金額が10万円と言われた場合、ホントは5万円程度で引越しができたかもしれません。
その差は5万円です!
お得に引っ越す方法を知らないだけで、悲劇が待っています。
働いて稼ぐとしても、時給1,000円として頑張っても50時間も必要です。
1ヶ月のうち4分の1も、タダ働きになっちゃいますよ。
逆に5万円あったら、何をしようかな?もし引越し先にエアコンが無くても、あなたに知識があったお陰で、ほぼ無料で手に入りますよ。
引越しを頑張ったんだから、ご褒美に美味しいものを食べちゃいましょう!
上手に引越しをする人は、これと言って難しいことをしている訳ではありません。
「一括見積もりサイト」を活用して、「価格交渉をする」たったこの2つだけです。
どんな見積もりサイトが良いのか?
あなたに合ったベストな見積もりをしましょう!
今度の引っ越しの見積もりを取ってみたんだけど・・・なんだか思ったより高いのよね。