ひこ助は先輩の海太郎と、コーヒーを飲みながら話しています。
それはもちろん、知りたいですよ。
あるなら、スゴク便利じゃないですか!
まあ、業者もいろいろあるから、それが全てとは言えないけれどね。
引越の料金がどのように決まるかは、一般の人には分かりづらいですよね。
今回は、「引っ越し業者の安さランキング」と「費用の決まる仕組み」についてお伝えします。
目次
安さで比較!引っ越しランキング!
大手引っ越し業者で比べたら?
順位 | 単身引っ越し | 家族引っ越し |
1位 | ハート引越センター | ハート引越センター |
2位 | アリさんマークの引越社 | アーク引越センター |
3位 | アーク引越センター | アリさんマークの引越社 |
4位 | アート引越センター | アート引越センター |
5位 | サカイ引越センター | サカイ引越センター |
- 引っ越し時期 5月~2月
- 荷物量 単身引っ越し、又は家族引っ越しの一般的な荷物量
- 移動距離 同県内程度の引っ越し
- 集計期間 2012年5月~の口コミを独自で計算し集計
- 集計件数 単身(1000件以上)家族(2000件以上)
出典:引っ越し侍「引っ越し業者ランキング」
先輩、なんだか同じような業者名が並んでしまいましたね。
そうだね、もう一つ別のランキングも見てみようか。
こっちは単身引っ越しのデータしかないけど、地域密着業者のベスト5もあるよ。
地域密着業者のベスト5は?
順位 | 大手引っ越し業者 | 地域密着引っ越し業者 |
1位 | 日本通運 | ケイヒン引越センター(横浜) |
2位 | クロネコヤマトの引越 | Life Link 引越センター(埼玉) |
3位 | アリさんマークの引越社 | レジェンド引越サービス(大阪) |
4位 | サカイ引越センター | ケーエー引越センター(首都圏) |
5位 | アート引越センター | 引っ越し本部長(首都圏) |
価格.com 引っ越し業者ランキング(単身)集計日2019年11月11日
少し、バラエティに富んできましたね。
でも地域密着型の引っ越し業者は、各地域ごとに調べたらもっとたくさんあるでしょう?
うん、東京や大阪以外の地域も知りたいよね。
各都道府県ごとに調べる方法があるよ。
何故、一括見積を取る必要があるの?
単身引っ越しだけで比べたら、大きな金額の差は無さそうですよ。
だったら、一括見積をとるなんて面倒くさいです。
単純に、安さランキングで1位の会社を選べば良いんじゃないですか?
ひこ助くんも、まだまだ甘いなあ!
安さランキングで1位の会社が、必ずしも自分の引越で最安値を出してくるとは限らないんだ。
えっ、そうなんですか?
引っ越し業界の闇とは?業者の言い値で決まる!
引越に定価は無い?
ちょっと先輩、いきなりショッキングな話ですね!
ごめん、ちょっと脅かしすぎたかな?
ただ、「引っ越しに定価は無い」ってことを言いたかったんだ。
確かに、荷物の量や引っ越しの時期・移動距離で値段は変わりますよね。
引越をしようとする人が100人いたとすれば、100通りの違う引越スタイルになるわけだ。
そう、引っ越しの料金を一律に固定することが出来ない分、業者はまず高めの料金を設定しているんだよ。
それを交渉で安くするための対抗手段として、一括見積を取る必要があるんだ。
なるほど、複数の業者の見積もりを見せることで、引越業者同士は価格競争をしますよね。
結果として、料金が大幅に下がるという仕組みなんですね。
実は、国民生活センターでも「引っ越し一括見積」を取ることを勧めています。
相見積もり+値引き交渉で初めて金額は下がる!
大手の引っ越し業者はテレビCMを流しているだろう。
その広告宣伝費は全て引っ越し料金に入っているわけだから、もともと設定金額は高いんだよ。
たまに、複数の一括見積を取っただけで「料金は安くなる!」なんて勘違いしている人がいるけど、それは間違いだ。
他社の見積もりと競争させて値下げ交渉をすることで、初めて数万円の値引きが実現するんだよ。
交渉もせずに業者の提示価格でOKしてたら、割高な料金になってしまうね。
さすが先輩!
「一括見積」と「値引き交渉」を合わせてやらなければいけないんですね。
引っ越しの達人が内緒で教える交渉テクニックとは?
安くしてもらうための秘密の裏ワザとは?
具体的な日にちが決まっているのであれば、1日も早く見積もりを取ることが良いのは、皆さんご存知だと思います。
引っ越し業者は準備ができるし、予約もまだ埋まっていないので「安い料金」で「良いサービス」ができるんです。
裏ワザとしては、「日にちが決まっていなくても、まずは見積もりをもらっておくこと」なんです。
引っ越し業者は、「一度見積もりを出した後に大幅な値上げはしづらい」という理由が有ります。
へえー、知らなかったなあ!
それで、その後はどういう風に交渉するんだろう?
引っ越しの見積もりは最低3社に頼みます。
大手引っ越し業者、中堅業者、小規模業者から1社ずつです。
訪問見積もりの順番で、最初に小規模の業者に来てもらうと予想以上に安い金額で受けてくれます。
どうしても、契約件数を増やしたいという事情があるからです。
でも、ここからもう少し粘らないといけないんだよな。
次に中堅の業者さんに来てもらい、小規模の業者さんが出してくれた見積金額を見せるんです。
そうすると、やや無理をした見積もりであることがわかるので「ウチはもう少し高くなりますけれども、内容的に安心ですよ。」と、それなりに安い金額を出してくれます。
この後に、大手の引っ越し業者に訪問してもらいます。
先に来てもらった二つの業者の見積もりを見せて、大手業者ならではのサービス内容を確認して交渉します。
なるほど、手間を惜しまずに交渉することが大事なんですね。
営業マンの僕としては、交渉のキモはまだこれからだよ!
オプションも交渉材料に使える!
大手は、値引きできる金額が一律で決まっていることが多いので、中小業者ほどの値段までは下げられないかもしれません。
その場合、段ボールの追加や回収サービス、お米・ギフト券のプレゼントをしてくれることもあります。
また値引きが難しい場合には、「エアコンの設置」や「ピアノの運搬」「ペットの移動」のような、個別の作業について念入りに交渉すると良いですよ。
これらは通常、外部に委託すると5千円くらいの差額がかかります。
この差額を使って、値段交渉するという手もありますね。
実質的な値下げが期待できます。
最安値の引越はどうすればできるの?
交渉しないと、大損しそうだな!
そもそも、「最安値」ってどのあたりにあるんでしょうか?
引っ越し業者は、もちろん1件当たりの金額を高く引き受けたいとは思っているよ。
でも、時には赤字覚悟で契約件数を増やしたい場合があるんだ。
引っ越し業者は会社を存続させるために、コンスタントに引っ越し作業をしなければなりません。
何故かというと、人件費やトラックの維持経費が常に掛かるからです。
繁忙期以外は、どの会社も一件でも多くの契約を受注して、人や車を遊ばせないようにしたいんです。
そのため、他の業者に客を取られるくらいなら、たとえ原価を割る金額でも引き受けて赤字を埋めようとします。
閑散期の引越では、「この金額で契約していただけるなら即決します。」と提示してくることがあります。
この即決価格を引き出せたら、「業者にとって赤字覚悟の最安値」と思って良いですよ。
特殊な形態の引越業者とは?
ところで、特殊な引っ越しの時に選択肢となる業者もあるんだよ。
海外引越は「兼業業者」が強い!
海外など特殊な引っ越しを得意としているのは、「ヤマト運輸」と「日本通運」です。
何故かというと、この2社は「運送業」と「引っ越し業を」を兼ねている特殊な業者だからです。
国内でも「北海道から九州への移動」といった長距離の移動にも、対応しています。
単身なら「軽貨物業者」にも注目!
「赤帽」って聞いたことあるよね。
コストパフォーマンスのランキングでは、良く首位で見かけるんだけど、「引越業者」と呼んでいいかは疑問だね。
それって、どういうことですか?
「赤帽」は軽貨物運送業者といって、引っ越し専門業者や兼業業者とは違う。
客側も段ボールを用意して自分で荷造りし、基本的に荷物運びも自分でしなければいけないんだよ。
そうやって、最少限のサービスに抑えることで、安さを実現しているんだ。
軽貨物運送業を運営する、個人事業主で組織されている協同組合のこと。軽トラック1台と、「引っ越しを手伝ってくれる運転手さん」を借りるサービス。
単身で、少ない荷物を運びたい場合なら「赤帽」は利用価値が高いよ。
急ぎの時でも、対応できる業者が見つけやすいのですごく便利だ。
娘が実家を出て一人暮らしをする時、赤帽に頼みました。
荷物は洋服や本など身の回りのものがほとんどなので、引っ越し業者に頼むほどの荷物量は有りませんでした。
移動距離も近かったので、5千円で引越できましたよ。
運転する業者の助手席に私が乗り込み、新居で待っていた娘と3人で荷物を車から運びました。
洋服はプラスチックケースに入れたままで、特別な荷造りはしていません。
でも、専用のハンガーケースを持ってきてくれたので、コートなどはそれに掛けて運べました。
トラックの荷台で荷物が動かないような工夫も、してありました。
女性だけだったせいか、2階まで荷物を持って階段を上ってくれましたよ。
車を持っていないので、すごく助かりました。
まとめ
安値ランキングは?
- 業者の規模や、引っ越しの形態により変わる
- 参考にしても、自分の引越に全て当てはまるとは限らない
最安値に近づけるためには?
- 規模の違う業者の見積もりを最低3社取る
- それをもとに、金額・オプションでの値引き交渉をする
- 即決価格を提示されたら、ほぼ底値と判断する
- 繁忙期を避け、自分で荷造りなど努力する
専門家に教えてもらったおかげで、僕もさらに「引っ越しのプロ」になった気分です。
ちょっと大げさに「闇(やみ)」だなんて煽ったけど、コストや人件費で値段が決まる仕組みは、どの仕事でも共通しているかもしれない。
ネットで一括見積の項目に一つずつ答えていくと、「自分にとって優先したいことは何か?」が整理されます。
是非、「複数見積もり」と「値引き交渉」で安い引っ越しを実現してくださいね。
まだ直接引越業者に電話見積もりをしているんですか?
その判断、めちゃめちゃ損ですよ。
引越業者が提示する金額が、一番安いとは限りません。
むしろ営業マンは「価格交渉をすることを前提」で話すので、何も知らないでいると「本来の2倍以上」お金を取られてるかもしれませんよ。
仮に単身引越しの金額が10万円と言われた場合、ホントは5万円程度で引越しができたかもしれません。
その差は5万円です!
お得に引っ越す方法を知らないだけで、悲劇が待っています。
働いて稼ぐとしても、時給1,000円として頑張っても50時間も必要です。
1ヶ月のうち4分の1も、タダ働きになっちゃいますよ。
逆に5万円あったら、何をしようかな?もし引越し先にエアコンが無くても、あなたに知識があったお陰で、ほぼ無料で手に入りますよ。
引越しを頑張ったんだから、ご褒美に美味しいものを食べちゃいましょう!
上手に引越しをする人は、これと言って難しいことをしている訳ではありません。
「一括見積もりサイト」を活用して、「価格交渉をする」たったこの2つだけです。
どんな見積もりサイトが良いのか?
あなたに合ったベストな見積もりをしましょう!
ひこ助くん、「引っ越し業者の安さランキング」って知りたくない?